「ユマニチュード」という革命: なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか(誠文堂新光社)

2016年8月3日に、誠文堂新光社から書籍『「ユマニチュード」という革命: なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか』が刊行される予定です。

「ユマニチュード」という革命

「ユマニチュード」という革命

概要

書籍名 「ユマニチュード」という革命: なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか
著者 イヴ・ジネスト, ロゼット・マレスコッティ
日本語監修 本田 美和子
出版社 誠文堂新光社
刊行日 2016/8/3(予定)
言語 日本語

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内容紹介

―「優しい心」は「優れた技法」に宿る。そしてそれは誰もが体得できるものである。―

寝たままの姿勢で行う清拭は、「寝たきり」を助長してしまっていないだろうか?
入浴を嫌がるのは、本当にその人自身に問題があるのだろうか?
徘徊は転倒の危険性があるから、身体拘束や向精神薬の投与はやむを得ないのか?

私たちが良かれと思って行っているケアは、高齢者の健康維持を害してしまっているのかもしれません。
人が人に寄り添う病院やホームなどのケアの現場では、こうした「哲学」ともいえる問いが不可欠なのです。

フランスで生み出された、認知症高齢者が穏やかな人生を取り戻すケア技法「ユマニチュード」。
本書は、その考え方と技法の実践を開発者自らが語り下ろした本です。

  • 攻撃的、徘徊などの問題行動が減った。
  • 身体拘束や向精神薬の量が減少した。
  • 適切なケアレベルの設定により、患者が寝たきりになることがなくなった。
  • スタッフや家族の負担も軽減。専門職の離職率が大幅に改善した。

「ユマニチュード」を導入した施設では、こういった「魔法のような」症例が数多く報告されています。
フランスでは400以上の病院やケアホームで導入され、すでに日本を含め数か国で実践されています。

この技法は、「顔の正面から同じ高さで目を合わせる」「何をしているか実況するように伝える」「腕を上からつかまず、必ず下から支える」などの確立された具体的な技術と、「ケアする人とは何か」「人とは何か」という哲学から成り立ちます。

本書では、なぜユマニチュードが生みだされたか、また、ケアにおいて「なぜそうすべきなのか」「なぜその方法に効果があるのか」という根拠をやさしく丁寧にひも解いていきます。

介護・医療の現場、そして認知症高齢者のいる家庭にて、誰もが実践できるケア技法の本質を、技法の開発者本人の体験や、患者さんのエピソードを交えて紹介していきます。

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