第2回日本ユマニチュード学会総会開催(オンライン)のお知らせ
2020年9月26日(土)第2回日本ユマニチュード学会総会を開催いたします。多くの方が一堂に会することによるCOVID-19などの感染症拡散リスクを避けるため、本学会は全てのプログラムをインターネットを通じたオンライン配信にて実施致します。
第2回 日本ユマニチュード学会総会
『ユマニチュードが挑むケア・イノベーション』
同時開催
生存科学研究所共催・市民公開講座〜福岡市から始まり広がる認知症フレンドリーシティ〜
開催概要
福岡県福岡市の発表会場より、無観客での講演やパネルディスカッションの様子を生配信する予定です。
詳しい視聴方法は、プログラムが確定次第随時ホームページでお知らせして参ります。
日時:2020年9月26日(土)9:00~16:00
視聴方法:Zoom等での映像配信を予定
参加費:無料 ※事前登録制
※受付期間は終了しました。
プログラム(敬称略)
※講演タイトルなどは変更となる場合がありますことご了承ください。
第1部 生存科学研究所共催・市民公開講座
〜福岡市から始まり広がる認知症フレンドリーシティ〜
※第1部はどなたでもご覧いただけます。
9:00~9:30 | 開会挨拶 公益財団法人 生存科学研究所 理事長 青木 清 福岡市長 髙島 宗一郎 |
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9:30 ~ 10:00 | 基調講演① 『世界初!福岡市救急隊におけるユマニチュードの取り組み』 /財部弘幸(福岡市消防局 警防部救急課 救急指導係長) |
10:00 ~ 11:00 | 基調講演② 『地域社会に広がるユマニチュード』 /イヴ・ジネスト(ユマニチュード考案者) |
11:10 ~ 12:00 | パネルディスカッション 『福岡市はユマニチュードにどう取り組んだのか ー実践者からの報告ー』 大津省一(家族介護者) |
12:00 ~ 12:30 | ランチョンセミナー 『家族介護者を支援する「CareWiz(ケアウィズ)」のご紹介』 /前川 智明(株式会社エクサウィザーズ AIケア事業部CareTech部長 ) |
第2部 日本ユマニチュード学会 2019年度 第一期 定時社員総会
※定款第16条ならびに第23条の定めにより、今回の社員総会の招集通知は、2020年6月末までに登録・承認された正会員(賛助会員正会員も含む)の方が対象となります。参加方法については後日ご案内を差し上げます。
12:40 ~ 13:30 | 日本ユマニチュード学会 2019年度 第一期 定時社員総会 |
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第3部 日本ユマニチュード学会総会
※学会員(市民会員、専門職会員、専門職学生会員、正会員、賛助会員の全て)の方のみご参加いただけます。
会員以外の方は、この機会にぜひご入会をご検討ください。詳しくは、『入会のご案内』をご覧ください。
14:00 ~ 15:30 | 口頭発表 ユマニチュードの実践に関わる研究成果・事例報告 8演題 ●抄録集(PDFファイル) 座長:杉本 智波(日本ユマニチュード学会学術研究委員長/聖マリア病院) 『重度の口腔トラブルを抱えた認知症高齢者の「食事」支援 ―他職種協働でユマニチュードを実践してー』 /田邊由芙(医療法人社団東山会調布東山病院) 『インストラクター資格取得から現在までの活動と今後の取り組み』 /石坂 美千代(特定医療法人研精会 介護老人保健施設 デンマークイン新宿) 『施設へのユマニチュード導入と展開における効果』 /染谷 瞬(SOMPOケア株式会社 そんぽの家隅田公園) 『大学病院におけるユマニチュード定着に向けた取り組み』 /上原 佳代子(東京医科歯科大学医学部附属病院) 『電話相談実施報告~教えて介護の困りごと~』 /盛 眞知子(株式会社エクサウィザーズAIケア事業部) 『家族のユマニチュード実践を支える訪問看護での取り組み ~易怒性の強い要介護者にユマニチュード技法を活用した一事例~』 /安藤 夏子(医療法人社団東山会調布東山病院) 『自閉スペクトラム症児の母子相互作用に関する探索的検証(1)-マルチモーダル分析手法の提案-』 /長岡 千賀(追手門学院大学) 『自閉スペクトラム症児の母子相互作用に関する探索的検証(2)-就学前の自閉スペクトラム症の事例報告-』 /松島 佳苗(関西医科大学) |
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15:30 ~ 16:00 | ラップアップ・クロージング 施設認証制度の検討進捗について:森山 由香(日本ユマニチュード学会施設認証委員長) 代表理事より:本田 美和子 |
16:00 閉会
<基調講演>
「世界初!福岡市救急隊におけるユマニチュードの取り組み」
福岡市消防局 警防部救急課 救急指導係長 財部 弘幸 福岡市では認知症の方が住み慣れた地域で安心して暮らせるまちを目指す「認知症フレンドリーシティ・プロジェクト」を推進しており,この中心的な取り組みとして市民の方々に対するユマニチュードの普及に取り組んでいる。
そのような中,福岡市消防局では31隊262名の救急隊員が,年間81,447件(2019年中)の救急事案に出動しており,搬送した方の約53%が65歳以上の高齢者であった。日本における高齢化は今後も進展すると考えられており,これに伴って救急件数が更に増加するとともに,認知症の方の搬送も増えることが予想される。傷病者から得られる情報は適切な医療につなぐうえで非常に重要であり,認知症の方でもスムーズに治療を受けられるようにしたいと考え,2018年から世界で初めてとなる救急隊員向けのユマニチュード研修を開始し,今年で3回目を迎える。
今回は,取り組みの内容とともに過去2回の研修を,本田美和子氏(現「日本ユマニチュード学会」代表理事)らに,人工知能の映像解析による評価をしていただくことで見えてきたユマニチュードがもたらす救急隊員への効果について紹介する。