対談テーマ:『福岡市消防局における救急隊員向けユマニチュード実践教育への取り組みと今後の展望』

今回の『雨宿りの木』のゲストスピーカーは、福岡市消防局の富久智徳さん。福岡市消防局における救急隊員向けユマニチュード実践教育への取り組みと今後の展望というテーマでお話ししていただきます。

富久さんは、今年9月に富山で開催された第5回ユマニチュード学会総会で、「世界初!福岡市救急隊におけるユマニチュードの取り組み」について学術発表されました。福岡市では平成30年から自治体としてユマニチュードに取り組まれており、救急活動においてもユマニチュードの実践に力を入れておられます。富久さんは救急隊のリーダー養成講座等を通じて、ユマニチュードをより多く救急隊員に広められています。

今回も、進行役の当学会代表理事本田医師とより深くユマニチュードについて語っていただきます!ユマニチュードを通じた優しさが伝わり合う社会の実現に向けたアプローチの事例として多くの示唆が得られる機会と思いますので、会員の皆さま、ぜひご参加ください。

ゲストスピーカー

富久 智徳

2002年から福岡市消防局勤務

広島市出身
福岡大学卒業

開催概要

開催日時 2024年1月27日(土)13:00-14:00
場所 Zoomによるオンライン開催
申込・参加資格 当学会の会員資格をお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。
事前申込は不要です。
視聴方法 会員の方には事務局より前日までに参加URLをお送りいたします。
当日はそちらのURLよりご参加ください。
参加費無料

日本ユマニチュード学会では、今後も会員の皆さまが集える会やゲストをお招きした勉強会を開催してまいります。

当学会は、医療・看護・介護などの専門職の方はもちろん、ご家族の介護に携わられている方やユマニチュードに関心のある方などどなたでも会員としてご参加いただけます。

ご参加を希望する方でまだ会員登録されていない方は、ぜひこの機会に登録いただき『雨宿りの木』にご参加ください。

詳しくは、「入会のご案内」をご覧ください。

⼀般社団法⼈⽇本ユマニチュード学会(東京都⽬⿊区、代表理事︓本⽥美和⼦)は、⽇本で4事業所⽬となるユマニチュード ブロンズ認証事業所として、社会医療法⼈三宝会 南港病院 3階病棟を決定しました。ユマニチュード認証は、フランス⽣まれのコミュニケーション・ケア技法「ユマニチュード®」を通じて、質の⾼いよいケアを実践している組織を、予め定められた評価基準の元に認証する制度です。本認証制度は、誰もがお互いの⾃律を尊重し幸せに過ごせる社会の実現を⽬指し、フランス本部との連携の下、⽇本ユマニチュード学会が 2023 年4⽉から⽇本での導⼊に取り組んでいます。

・ニュースリリース

新規ブロンズ認証取得事業所のご案内



社会医療法⼈三宝会 南港病院 3階病棟

⼤阪府⼤阪市住之江区北加賀屋2丁⽬11番15号
病院(地域包括ケア病棟)
定員 36名
⼤阪市にあります南港病院3階病棟(地域包括ケア病棟)は、「笑顔ですばらしい対応と優しさ」いう理念のもと、患者様に優しさを伝えられる職員を育成し、患者様がその⼈らしく過ごすことができ、⾝体拘束の必要がない病棟を⽬指しています。
看護師やリハビリ等の医療専⾨職だけでなく事務職も含む病院全体で、ユマニチュードの哲学を理解し、実践できるよう体制づくりに努めています。

ユマニチュード認証制度とは

ユマニチュード認証制度は、ユマニチュードを通じて質の⾼いよいケアを実践している組織を、明確な評価基準を元に評価・育成・⽀援し、誰もがお互いの⾃律を尊重し、幸せに過ごせる社会の実現に寄与することを⽬指して⽣まれました。本部のあるフランスでは 2013 年にスタートし、現在までに30の事業所がユマニチュード認証(日本のゴールド認証に相当)を取得しています。日本では、2022年4月からパイロット事業として導入を開始しました。2023年5月には、日本初となるユマニチュード認証事業所が2事業所誕生し、このたび2023年12月に4事業所目が誕生しました。

ブロンズ認証取得事業所(2023年12月末)

・株式会社不二ビルサービス グループホーム ふじの家瀬野(広島県広島市)
・医療法人社団 東山会 調布東山病院 5階・6階病棟(東京都調布市)
・社会福祉法人平成会 介護老人福祉施設さわらび(長野県岡谷市)
・社会医療法⼈三宝会 南港病院 3階病棟(⼤阪府⼤阪市)

ユマニチュード認証制度の概要

ユマニチュードの認証評価基準は、「5 原則」と「⽣活労働憲章」に基づいて定められています。
その特⻑は、下記の3点です。

1) ケアの質をわかりやすく可視化
2)⽇本の各種制度と連携
3) 取り組みの進捗を⾒える化

認証の種類には、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド(国際認証)」の 3 段階があります。取組む組織の種類によって介護系と医療系に分かれており、「ブロンズ」は共通の基準となっています。

認証の⼊り⼝とも⾔える 「ブロンズ」は、1)ユマニチュードに組織をあげて取り組む体制が出来上がっており、かつ 2)職員がユマニチュードの基本を理解し、実践に取り組んでいる組織に対して認証されるものです。ユマニチュードに組織を上げて取り組むことで、「⼊居者・患者・利⽤者」「職員・専⾨職」「経営者」の 3者が、お互いを尊重し、⽣きがい、やりがいを感じながら、さまざまなメリットを享受し、幸せに過ごせるようになります。

「ユマニチュード®」とは

フランス⼈の体育学教師イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが⽣み出したコミュニケーション・ケア技法です。1979 年以来 40 年以上の歴史を持ち、『ケアする⼈とは何かを考える哲学』と『その哲学を実現するための技 術』からなります。介護を必要とする⼈どなたに対しても有効に実践でき、ユマニチュードによって、介護される⼈の BPSD(認知症の⾏動・⼼理症状)の改善に加え、介護する側の負担感や離職率を改善させ、薬剤やおむつの使⽤量を減らすことによる医療費削減効果が報告されています。⽇本ユマニチュード学会では、ユマニチュードの効果とより良い活⽤⽅法を科学的に解明・実証するために、世界中の⼤学等研究機関の医学・看護学・情報学・⼼理学等の専⾨家と、さまざまな共同研究を進めています。

お問合せ

⼀般社団法⼈ ⽇本ユマニチュード学会

メールアドレス:info@jhuma.org
電話:03-6555-2357
※受付時間 10:00-15:00(⼟⽇祝を除く)
※受付時間外の場合は、メールにてお問い合わせください

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家族介護者の体験談をご紹介します

認知症の家族の介護をする方にとって、コミュニケーションがとれなくなることは大きな葛藤です。いざ介護が始まり、意思疎通の難しさに直面したとき、ユマニチュードの考え方と技術を取り入れたことで、相手に寄り添う関わり方ができるようになったという声をご紹介します。

高橋夏子さん(東京都在住)

フリーランスの映像ディレクターとして、医療や環境、教育分野を中心にテレビ番組や映像制作を手がけ、本学会の設立当初から活動を撮影してくださっています。「介護のプロのためのもの」と思っていたユマニチュードが、家族の介護にも活かせることを知って実践してみたところ、お義母様との関係改善につながったという体験談を伺います。

子育ての偉大な協力者だったばあばに変化が

-子育てに多大なサポートをしてくれたお義母様の様子が、息子さんが小学校に入学した頃から「おや?」と思うことが増えたそうですね。

高橋夏子さん 実はその1年程前から、勘違いや計算ができなくなるといったことが始まっていました。「もしかして認知症?」「まさか認知症じゃないよね」の間で戸惑っていましたが、息子が小学校に入った年の夏休み頃から、義母とのコミュニケーションがうまくいかなくなり始めました。

映像ディレクターという仕事柄、締め切りに追われると夜も遅く、就業時間も不規則になりがち。そこで産休から復職したタイミングで、義母宅から徒歩7分の場所に引っ越し、義母にはたくさん助けてもらってなんとかやってきたのです。

これまでなら「今日は遅くなるからよろしくね」と3分の電話で通じていたのが、15分かかるように。義母もイライラしてきて、「じゃあ、私はどこに向かえばいいの!?」と怒り出すようなことが増えていったのです。


昼夜なく忙しい生活の中、
子育てをたくさん助けてくれた義母。

—はっきりと認知症ではないかと気づいたきっかけはあったのですか?

あるとき、ただならない様子で「すぐ来て欲しい」と電話がありました。駆けつけると、「電話が壊れた」と言うのです。私の番号は登録してあるのでワンプッシュでかけられるのですが、友達からの電話に折り返そうとしたら、かけ方がわからない。それを認めたくないからなのか、「壊れた」と。

さらにかかりつけ医に「ぼけているから検査を受けるように」と言われたと腹を立てているのですが、話があちこちに飛んで、あまりにも支離滅裂なのでで、思わず「ばあば、認知症なんじゃない?」と言ってしまったのです。

—そのひと言で関係が一変してしまったのですね。

認知症は“関わりの病”といわれています。認知機能が落ちても幸せに暮らしている人もいる。ではなぜ不幸になる人がいるのかといえば、関わり方がうまくいかないから。

私は「あなたは認知症だ」と面と向かって言ったために、義母を傷つけてしまった。それからは何を言っても、逆の意味にとられ、揚げ足をとられ、あることないこと攻撃されるようになりました。

ケーキを買っていったら投げつけられたり、街中で殴りかかられたりしたこともあります。この状態が3年ほど続いたのが、最もつらい時期でした。自分を守るために、顔を合わせなかった期間もあります。それくらい、人から嫌われ、よかれと思ってすることを全部否定されるのは、本当につらいことだと思いました。

「相手を否定しない」、その先がわからない

義母とは、息子が生まれる前は2人でお酒を飲むこともあったし、本当の母娘と間違われるくらい仲がよかったのです。信頼していたからこそ、私に八つ当たりしていたのでしょう。 義母の言うことには勘違いもあるけれど、悪意もあったと思います。5歳の子どものようにわがままを言う一方で、大人だから、どう言えば私が傷つくかもわかっている。「親がダメだから、お前もダメなのだ」と言ったり、攻撃したいという悪意の塊になっていました。

けれど、それまでの関わりの中で、それを抱かせてしまったのはおそらく私だと。関係性がうまくいかないから悪意が雪だるま式に膨れ上がって、にっちもさっちも行かない状況になっていました。

—当時はこうした出来事をどう受け止めていたのですか?

介護についての本をたくさん読みましたし、介護系のウェブサイトで、悩みを相談できるサービスを利用したこともあります。でも本には「相手を否定しない」と書かれていても、その先をどうすればいいかは書かれていないんですよね。

例えば、義母が「鍵を盗まれた」とやってきて、家をしっちゃかめっちゃかにして探そうとする。そこへ「鍵はここにはないよ」「誰も盗んでいないよ」と言っても火に油を注ぐばかり。いったいどこまで話を合わせたらいいのか、その術がいっこうにわかりませんでした。

お正月の後、神社のお焚き上げに家のゴミを持っていくといってきかず、後で夫に回収してもらったこともあります。とにかく、今どこの世界にいて、どの物語を生きているかがさっぱりわからない。こちらもどこまで合わせて演技しなきゃいけないの? 否定しないにしても限界があると感じていました。

相手をコントロールしようという思いを捨てて

—ユマニチュードとはどういうタイミングで出合いましたか?

本田先生が最初の本を出版した後、テレビの報道特集で取り上げられたのを見ましたし、メディア関係の知り合いから、すごいドクターがいて、フランスから導入して取り組んでいる魔法のケアがあるよ、と聞いていました。

でもその頃は、まだ介護も始まっておらず、ひとごとだったのです。実際に自分が認知症との付き合いで行き詰まったときも、自分でできるとは思わず、ずっと看護師さんや介護士さんのためのものだと思っていました。

いよいよ、つらくてどうしたらいいかわからなくなったとき、相談した同業のディレクターからユマニチュードは家族でも実践できると聞いて、ちょっとずつ真似事を始めました。「見る」「触れる」といっても正直、本を読んだだけではどうしたらいいかわからない。わからないながらも、義母が落ち着いているときに「マッサージしてあげようか」とニベアを塗ってあげたり、そばに近づいてから話す、聞くといった関わり方を、自分なりにやってみるようになりました。

—関わり方を自ら変えていったのですね。

「間違いを正さなきゃいけない」という義務感や、「正した方がいいに違いない」という思い込みを一切捨て去りました。認知症のある人がいる世界を完全には理解できないまでも、それはそれでいいんだと思えるようになってきたのです。

その頃には義母の体力も落ちて介護の支援を受けるようになり、常に噴火している状態から鎮静化して、関係性も少しずつよくなっていきました。


2018年、息子の11歳の誕生日に。
この頃から関係性が回復し始めた。

介護現場や家族の生の姿を記録する中、見えてきたこと

—日本ユマニチュード学会との仕事が始まったのはその頃でしょうか。

はい。本田先生(当学会代表理事 本田美和子)とジネスト先生(ユマニチュード考案者 イヴ・ジネスト氏)の対話や、介護現場の取り組みを撮影し、直に見聞きする中で「こんな関わりがあるんだ」と自分の心がころっと変わったのです。

まずは気持ちがラクになりました。介護現場の方も悩んでいる。皆大変なんだということがわかったからです。プロも壁にぶつかりながらやっている。そして簡単ではないけれど、ユマニチュードを知れば、プロでなくても誰でもできるようになるということも、目の当たりにしたのです。

義母とよく似た症状の奥様をケアする夫さんが、「最初はコミュニケーションがうまくいかず、心中も考えたくらいつらかった」と話すのを聞き、家族で追い込まれても、老老介護の方でも、ユマニチュードを実践すれば、超えていけるんだと。プロの場合と家族の場合、両方のリアルな体験を見たことは大きかったですね。

—プロでも壁にぶつかることがあると同時に、ユマニチュードを実践すれば、誰もがちゃんとコミュニケーションをとっていけるのだと。

皆さんの実践されている工夫も勉強になりました。新婚時代や、若く素敵な奥様の写真を集めてアルバムを作っている夫さんを真似て、息子の赤ちゃんの頃の写真を小さなアルバムにしたり。義母がイライラし始めたときに見せると「かわいいね」、と心がふわっとなるようなアイテムです。やっぱり孫は最強ですね。

—お義母様にも変化はあったのでしょうか?

その頃にはすっかり穏やかになりました。体力が落ちたせいもあったかもしれませんが、激昂しなくなりましたね。デイサービスでも、職員の方を「お姉さん」「お兄さん」と呼んで、時々面白いことを言って笑わせたりしていたようです。もともとサバサバした明るい性格で、コミュニケーション能力の高い人でしたから。

ただ体力が落ちた分、1日中こたつに入ってテレビを見るようになり、排泄ケアも必要に。ヘルパーさんの助けも借りながら、毎日義母宅へ通うようになりました。精神的には楽になりましたが、体力的にはしんどく、てんてこまいでした。

最終的には要介護3に認定され、持病の間質性肺炎のために在宅酸素療法を受けていましたが、通院が難しいため訪問診療の相談を始めた矢先、義母は急に亡くなりました。


2019年、最後に一緒に過ごしたクリスマス。
おばあちゃん子だった息子もよく手伝ってくれた。
孫がそばにいると、本当にうれしそうで元気になった義母。

不安のもとを理解することから

—介護の当事者でありつつ、撮影を通じ、さまざまな介護現場、ご家族の関わり方を目の当たりにした高橋さんですが、ユマニチュードをどのようなものと考えていますか?

一般的に認知症のある人は何もできない弱き人で、支援の対象者と考えられています。社会的に存在価値が認められなくなる、恐ろしい病という感覚が強いけれど、いやいや違うでしょ、と。認知症には誰でもなりうるし、関わり方さえ分かっていれば、気持ちの部分ではお互いに不幸になるわけではありませんから。

今思うと、義母はわからなくなっている自分のことをわかっていて、とても不安だったのだと思います。逸脱した行動をとってしまうのは、不安があるから。ジネスト先生、本田先生からは「理由はあるよ」「不安だよ」という言葉を何度も聞きました。

認知症だけでなく、発達障害や自閉症のある子どもの大変な行動の原因も、不安や心配に根付いていると考えられています。その行動のもとにある理由をちゃんとわかれば対応できるということを、技術と考え方の面で明示してくれているのがユマニチュード。そこは本当に希望であり、実際に役立つ情報だと思います。

—もし怒ったり、拒絶したりする人がいたら、普通は理由を慮(おもんぱか)ります。けれど、認知症の人の場合は、病気だからと拘束や投薬といった方向へ向かってしまう現状がありますね。

認知症のある人は視野が狭くなったり、感覚が過敏になっていたりする。認知症のある人の世界というのは、そういう見方、感じ方があるから不安になるし、その不安が逸脱した行動につながるということが、ユマニチュードでは可視化されています。

今、発達障害の人を対象にした取材も多いのですが、こういう感覚の違いがあるから不安、不穏、不快になってこの行動になる、という考え方は、ユマニチュードと全く同じですね。

— 病気として治療の対象とするほかに、知覚される世界が違うから反応が違ってくるという認識に変わり始めているのですね。

ある意味当たり前かもしれないけれど、言われないとわからない。そこを指し示してくれるのがユマニチュードの大きな点なのでしょうね。


2020年7月、ばあばに最後につくったおやつのおむすび。

(聞き手・松本あかね)

福岡市民向けユマニチュード講座のお知らせ(参加無料)

福岡市にお住まいもしくは、通勤・通学されている方を対象に、下記の講座を開催します!

認知症の家族と上手にコミュニケーションが取れるようになりたい、
近所に住む高齢者の手助けをしたいがどう接していいかわからない、
看護や介護について学んでいるので将来のために身につけたい、
認知症の高齢者やケアが必要な人を支援するボランティア活動に役立てたい、
周りにケアが必要な人が出たときのために学んでおきたいなど、
ユマニチュードを生活の中で活用したい、教養として身につけたいという人のための講座です。ユマニチュードの技術と哲学を通じて、誰もが尊重され尊厳を持って暮らせる社会を作っていきましょう。

本講座はオンラインで実施いたします。本ページに記載されている「事前準備」「注意事項」をお読み頂き、当日スムーズに受講いただくための事前準備をお願いいたします。

【福岡市主催】
市民・家族のためのユマニチュード認定サポーター準備講座

日程 1日目:令和6年2月1日(木)18時~19時半
2日目:令和6年2月15日(木)18時~19時半
講座の内容 1日目、2日目 各90分
ステップ➀ 1日目【講義 90分】
ステップ➁ インターバル2週間=課題実践
ステップ➂ 2日目【実践報告・ケーススタディ 90分】
ステップ➃ 習熟度チェック(任意)
会場 Zoomによるオンライン講座
対象 福岡市にお住まいもしくは、通勤・通学されている方
※2日間の日程で開催されます。両日とも参加できる方のみご参加いただけます。
受講料 無料
※通常は6,600円(税込)
お申込 申込期間:令和6年1月4日(木)~1月25日(木)
※お申込期間は終了しました
定員 25名
※先着順、キャンセル待ち受付有り
教育効果の調査 日本ユマニチュード学会では、この講座の教育効果を調査しています。
講座受講の前後に5-10分のオンラインアンケートにご協力をお願いします。
この調査への協力を通じて、ケアをする人もケアを受ける人も尊重される社会の実現に貢献できます。
お問合せ 一般社団法人日本ユマニチュード学会
(メール)fukuoka@jhuma.org
(電話)03-6555-2357(申込期間中の平日10時~15時)
主催
福岡市は、認知症になっても、住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らせるまち「認知症フレンドリーシティ」を目指し、認知症コミュニケーション・ケア技法ユマニチュードの普及に取り組んでいます。

準備講座受講規約

欠席時の振替に関して

受講予約完了後、事前連絡がある欠席の場合は本来の受講日から2か月以内(講座が提供されていない期間は除く)に、1回のみ、別の開催日に振替受講することができます。事前に欠席のご連絡が無い場合、2か月以内の振替が無理な場合は申込を無効とし、返金はございません。

事前準備

PC、タブレット、スマホ等の端末をご用意の上ご参加ください

各自の端末に予めZoomアプリのインストールをお願いします。
講座の構成上、PC(パソコン)でのご受講を推奨いたしますが、タブレット、スマートフォンからのご受講も可能です。

充電が可能で、高速通信が可能な電波の良い場所で受講してください

長時間通してZoomに接続いただきます。長時間安定して高速インターネット接続(有線LAN/Wi-Fi環境)が可能で、端末を充電できる場所で受講できるかどうか事前にご確認をお願いします。

事前にZoomのテスト接続を実施してください

Zoom接続のご不安を解消するため、事前にZoomのテスト接続を実施して、問題なくご使用いただけるかご確認ください。講座当日は、お名前部分をお申込み名(例:日本花子)にしていただき、カメラ、マイクをオンにした状態で受講いただきます。名前の設定やカメラとマイクのオンオフができるかどうかをご確認ください。

ZoomのURL、テキストに関するご連絡

開催日の5日前までに、申し込みメールアドレスにZoomのURL及び、テキストの準備についてのご案内が記載されたメールをお送りします。
※講座当日の事務局対応は難しい場合がありますので、必ず1営業日前までにご確認ください。

注意事項

・フランス本部との契約ならびに著作権とプライバシー保護の観点から、写真撮影、ビデオ録画、音声録音、画面キャプチャなどの行為はいずれも厳禁となっております。徹底をお願いします。
・上記の禁止行為、参加者の方々の視聴に支障をきたす行為、迷惑行為、その他、運営上支障を及ぼす行為等が行われた場合は、該当者の方のZoomへの接続を停止することがあります。あらかじめご了承ください。
・操作のわからない方には、主催者側でマイクをミュートにするなど対応をさせていただきます。
・運営の改善、向上を目的として、運営上の録画を行わせていただきますが、本利用目的外で使用すること、外部へ提供することはございません。

⼀般社団法⼈ ⽇本ユマニチュード学会(東京都⽬⿊区、代表理事:本⽥美和⼦)は、日本で3事業所目となるユマニチュード ブロンズ認証事業所として、社会福祉法人平成会 介護老人福祉施設さわらびを決定しました。ユマニチュード認証は、フランス⽣まれのコミュニケーション・ケア技法「ユマニチュード®」を通じて、質の⾼いよいケアを実践している組織を、予め定められた評価基準の元に認証する制度です。本認証制度は、誰もがお互いの⾃律を尊重し幸せに過ごせる社会の実現を⽬指し、フランス本部との連携の下、⽇本ユマニチュード学会が 2023年4⽉から⽇本での導⼊に取り組んでいます。

・ニュースリリース

新規ブロンズ認証取得事業所のご案内



社会福祉法人平成会
介護老人福祉施設さわらび

長野県岡谷市西山1723-101
介護老人福祉施設
定員 86名
介護老人福祉施設さわらびは、5年程前から、「集団ケア」から「個別ケア」へをコンセプトに取り組んでいる施設です。
お一人おひとりの入居者さまと向き合い、職員が職種の壁を越えて連携することで、個別性を重視したケアプランを実現し、「業務感のない環境づくりプロジェクト」と題した取り組みでは、入居者さま目線で「生活の場」としての設え・雰囲気づくりを目指しています。
「利用者様の幸せ、誰もが理想とする施設」にするべく職員全員でユマニチュード技術を学び実践していきます。

ユマニチュード認証制度とは

ユマニチュード認証制度は、ユマニチュードを通じて質の⾼いよいケアを実践している組織を、明確な評価基準を元に評価・育成・⽀援し、誰もがお互いの⾃律を尊重し、幸せに過ごせる社会の実現に寄与することを⽬指して⽣まれました。本部のあるフランスでは 2013 年にスタートし、現在までに30の事業所がユマニチュード認証(日本のゴールド認証に相当)を取得しています。日本では、2022年4月からパイロット事業として導入を開始しました。2023年5月には、日本初となるユマニチュード認証事業所が2事業所誕生し、このたび2023年11月に3事業所目が誕生しました。

ブロンズ認証取得事業所(2023年11月末)

・株式会社不二ビルサービス グループホーム ふじの家瀬野(広島県広島市)
・医療法人社団 東山会 調布東山病院 5階・6階病棟(東京都調布市)
・社会福祉法人平成会 介護老人福祉施設さわらび(長野県岡谷市)

ユマニチュード認証制度の概要

ユマニチュードの認証評価基準は、「5 原則」と「⽣活労働憲章」に基づいて定められています。
その特⻑は、下記の3点です。

1) ケアの質をわかりやすく可視化
2)⽇本の各種制度と連携
3) 取り組みの進捗を⾒える化

認証の種類には、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド(国際認証)」の 3 段階があります。取組む組織の種類によって介護系と医療系に分かれており、「ブロンズ」は共通の基準となっています。

認証の⼊り⼝とも⾔える 「ブロンズ」は、1)ユマニチュードに組織をあげて取り組む体制が出来上がっており、かつ 2)職員がユマニチュードの基本を理解し、実践に取り組んでいる組織に対して認証されるものです。ユマニチュードに組織を上げて取り組むことで、「⼊居者・患者・利⽤者」「職員・専⾨職」「経営者」の 3者が、お互いを尊重し、⽣きがい、やりがいを感じながら、さまざまなメリットを享受し、幸せに過ごせるようになります。

「ユマニチュード®」とは

フランス⼈の体育学教師イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが⽣み出したコミュニケーション・ケア技法です。1979 年以来 40 年以上の歴史を持ち、『ケアする⼈とは何かを考える哲学』と『その哲学を実現するための技 術』からなります。介護を必要とする⼈どなたに対しても有効に実践でき、ユマニチュードによって、介護される⼈の BPSD(認知症の⾏動・⼼理症状)の改善に加え、介護する側の負担感や離職率を改善させ、薬剤やおむつの使⽤量を減らすことによる医療費削減効果が報告されています。⽇本ユマニチュード学会では、ユマニチュードの効果とより良い活⽤⽅法を科学的に解明・実証するために、世界中の⼤学等研究機関の医学・看護学・情報学・⼼理学等の専⾨家と、さまざまな共同研究を進めています。

お問合せ

⼀般社団法⼈ ⽇本ユマニチュード学会

メールアドレス:info@jhuma.org
電話:03-6555-2357
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