ユマニチュード認証のブロンズ認証として「介護老人保健施設 掬水」を新たに決定
一般社団法人日本ユマニチュード学会(東京都目黒区、代表理事:本田美和子)は、日本で13ヶ所目となるユマニチュードブロンズ認証事業所として「介護老人保健施設 掬水」を新たに決定しました。ユマニチュード認証は、フランス生まれのコミュニケーション・ケア技法「ユマニチュード®」を通じて、質の高いよいケアを実践している組織を、予め定められた評価基準の元に認証する制度です。本認証制度は、誰もがお互いの自律を尊重し幸せに過ごせる社会の実現を目指し、フランス本部との連携の下、日本ユマニチュード学会が2022年4月から日本での導入に取り組んでいます。
・ニュースリリース
新規ブロンズ認証取得事業所のご案内
社会福祉法人平成会 介護老人保健施設 掬水
ユマニチュード認証制度とは
ユマニチュード認証制度は、ユマニチュードを通じて質の高いよいケアを実践している組織を、明確な評価基準を元に評価・育成・支援し、誰もがお互いの自律を尊重し、幸せに過ごせる社会の実現に寄与することを目指して生まれました。本部のあるフランスでは2013年にスタートし、現在までに35の事業所がユマニチュード認証(日本のゴールド認証に相当)を取得しています。日本では、2022年4月からパイロット事業として導入を開始しました。2023年5月には、日本初となるユマニチュード認証事業所が2事業所誕生し、このたび日本で12事業所目が誕生しました。
ブロンズ認証取得事業所
ユマニチュード認証制度の概要
ユマニチュードの認証評価基準は、「5原則」と「生活労働憲章」に基づいて定められています。
その特長は、下記の3点です。
1) ケアの質をわかりやすく可視化
2) ⽇本の各種制度と連携
3) 取り組みの進捗を⾒える化
認証の種類には、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド(国際認証)」の3段階があります。
認証の入り口とも言える 「ブロンズ」は、1)ユマニチュードに組織をあげて取り組む体制が出来上がっており、かつ2)職員がユマニチュードの基本を理解し、実践に取り組んでいる組織に対して認証されるものです。
ユマニチュードに組織を上げて取り組むことで、「入居者・患者・利用者」「職員・専門職」「経営者」の3者が、お互いを尊重し、生きがい、やりがいを感じながら、さまざまなメリットを享受し、幸せに過ごせるようになります。
「ユマニチュード®」とは
フランス⼈の体育学教師イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが⽣み出したコミュニケーション・ケア技法です。1979 年以来 40 年以上の歴史を持ち、『ケアする⼈とは何かを考える哲学』と『その哲学を実現するための技 術』からなります。介護を必要とする⼈どなたに対しても有効に実践でき、ユマニチュードによって、介護される⼈の BPSD(認知症の⾏動・⼼理症状)の改善に加え、介護する側の負担感や離職率を改善させ、薬剤やおむつの使⽤量を減らすことによる医療費削減効果が報告されています。⽇本ユマニチュード学会では、ユマニチュードの効果とより良い活⽤⽅法を科学的に解明・実証するために、世界中の⼤学等研究機関の医学・看護学・情報学・⼼理学等の専⾨家と、さまざまな共同研究を進めています。
お問合せ
⼀般社団法⼈ ⽇本ユマニチュード学会
メールアドレス:info@jhuma.org
電話:03-6555-2357
※受付時間 10:00-15:00(⼟⽇祝を除く)
※受付時間外の場合は、メールにてお問い合わせください