第5回日本ユマニチュード学会総会のご案内

開催のご案内(PDF)

2023年9月23日(土)、24日(日)の2日間、富山県立大学 富山キャンパス(看護学部)1階にて第5回日本ユマニチュード学会総会を開催いたします。
会場での開催に加えて、より多くの方にご参加いただけるよう、後日期間限定のオンデマンド映像配信を致します。

※参加登録の受付期間は終了しました。

※ご来場いただく際の注意事項

・会場の駐車場は一般の方の利用はできません。公共交通機関(病院行のバス・最寄りの鉄道駅)かタクシーとなります。(アクセス方法はこちらから

・開催期間中、会場内のカフェテリアを休憩場所として利用することはできますが、食事の提供は行っていません。昼食等は各自でご準備ください。

第5回 日本ユマニチュード学会総会

『ユマニチュードの可能性
 〜教育の中にユマニチュードを取り込む〜』

共催:公立大学法人 富山県立大学
市民公開講座共催:公益財団法人 生存科学研究所

開催概要

5回目となる総会の開催地は、全国に先がけユマニチュードを看護基礎教育に導入した富山県立大学看護学部のキャンパスです。

1日目の学会総会では、富山県立大学客員教授でもあるイヴ・ジネスト氏の講演や学術集会長講演、医療・介護分野でユマニチュードを日々実践されている専門職によるシンポジウム、研究成果発表を通して、改めてユマニチュードの可能性について探究します。

2日目の市民公開講座では、<ユマニチュード認証施設:人生の最期の日まで「自律と自立が実現する生活の場」の創出>をテーマに、ユマニチュード認証の意義を考え、認証に取り組むことで生まれる組織の変容と将来像について語り合います。

“パノラマ キトキト 富山に来られ”の思いを込めて、皆さまのお越しをお待ちしております。

開催概要

日時 2023年9月23日(土)、24日(日)
会場 富山県立大学 富山キャンパス(看護学部)1階
講堂・大講義室・交流ホール・ラウンジ
アクセス方法はこちらから
※当日のオンラインライブ配信はありません。
定員 200名
※発表者、関係者を除き先着申し込み順。
参加費

1日目:日本ユマニチュード学会年次総会

日本ユマニチュード学会会員:3,000円
非会員:4,000円
学生・ご招待:無料

2日目:市民公開講座

会員・非会員に関わらず無料

第5回学会総会の参加登録はこちらから

※受付期間は終了しました。

総会終了後のオンデマンド映像配信

学会総会終了後に期間限定で各種講演や口頭発表等をオンデマンド映像配信にてご視聴いただけます。

※配信されない発表や、発表内容を一部カットして配信することがあります。あらかじめご了承ください。
視聴できる方 参加費用をお支払い頂いた方全員
(※後日、当学会会員の方にも公開します)
視聴方法 視聴方法はメールにてに別途お知らせします。
配信期間中に新規に会員登録された場合もご視聴頂けます。この機会に是非、会員登録をお願いします。

プログラム(敬称略)

※講演タイトルなどは変更となる場合がありますことご了承ください。

2023年9月23日(土)9:00-17:00(予定)

第5回日本ユマニチュード学会総会
『ユマニチュードの可能性
 〜教育の中にユマニチュードを取り込む~』

総合司会

松井 弘美(公立大学法人富山県立大学 看護学科長/教授 )

8:30~ 開場
9:00-9:10 開会挨拶
9:10-9:40 学術集会長 講演
『ユマニチュードを学んだ看護学生の4年間の軌跡』
岡本恵里(公立大学法人富山県立大学副学長/ユマニチュード認定インストラクター)
2019年に開学した富山県立大学看護学部では、4年間を通して「看護ケアとユマニチュード」の授業を組み込み、2023年3月に初めて卒業生を送り出しました。1年次からユマニチュードの哲学とケア技法を学び続けた学生たちは、臨地での看護学実習においてもユマニチュードの包括的ケア技法を用いた看護を実践し、学びを深めていきました。本講演では、教育体制を整えるための開学前の取り組み、イヴ・ジネスト氏の講義や技術指導を含む、看護学部全教員で担当した授業内容をご紹介すると共に、学生たちが残した言葉から、4年間の成長の軌跡についてお伝えします。全国の看護現場に飛び立った卒業生が実践する一つ一つのケアが、ユマニチュードの輪を徐々に広げてくれるでしょう。
9:40-11:00 基調講演
『社会を支える基盤としてのユマニチュード
  ―なぜ私たちが学ぶ必要があるのか』

イヴ・ジネスト氏(ジネスト・マレスコッティ研究所所長)
1997年から46年の歴史をもつユマニチュードは、高齢者を支える専門職のためのケア技法としてフランスをはじめ欧州各国から始まり、北米・アジアに広がってきました。2012年に初めて日本を訪れ、ユマニチュードを日本の方々に紹介してから12年がたちました。現在日本では、ケア専門職にとどまらず、小中学生、専門学校や大学の学生、市民・家族介護者、市民の生活を支える公務員など、さまざまなフィールドでユマニチュードを学び実践する方々がいらっしゃいます。ユマニチュードが社会を支える基盤として多くの方々に役立つことをたいへんうれしく思うと共に、そのために必要な「ユマニチュードを学ぶ」ことの意義についてお伝えいたします。
11:00-11:10 休憩・壇上設営(10分)
11:10-12:10 シンポジウム
『ケア・キュア実践者にとってのユマニチュードの可能性』
2019年に設立した日本ユマニチュード学会は、「ユマニチュードの普及・浸透を通じて、全ての人の自由と自律が尊重される社会の実現に貢献する」ことをミッションに掲げ歩んできました。5年目を迎えた本年度のシンポジウムでは、医療・介護分野でユマニチュードの普及・浸透に取り組まれている4名の専門職者をお迎えします。日々の診療業務における医師としての実践、総合病院看護部責任者としての実践、介護施設でのユマニチュード推進プロジェクトリーダーとしての実践、富山県立大学で4年間ユマニチュードを学んだ新人看護師としての実践、それぞれのお立場からお話を伺います。

座長

青栁 寿弥(公立大学法人富山県立大学准教授/ユマニチュード認定インストラクター)

シンポジスト

林 智史(国立病院機構東京医療センター総合内科・感染症内科 医員) 
川岸 孝美(富山県 かみいち総合病院 看護部長)
末弘 千恵(広島県 株式会社不二ビルサービス ケア事業部 次長)
荒谷 美波(富山県立中央病院 看護師/富山県立大学看護学部1期卒業生)

12:10-13:10 昼休憩(60分)
13:10-15:40 学術発表:口演・示説
15:40-15:50 閉会挨拶
15:50-16:00 休憩・壇上設営(10分)
16:00-17:00(予定) 日本ユマニチュード学会 第4期 定時社員総会
※定款第16条ならびに第23条の定めにより、今回の社員総会の招集通知は、2023年6月末までに登録・承認された正会員(賛助会員正会員等も含む)の方が対象となります。参加方法については後日ご案内を差し上げます。

2023年9月24日(日)9:30-11:40

第11回生存科学研究所共催・市民公開講座

※事前の参加登録をしていただくことで、参加費無料でどなたでもご参加いただけます

総合司会

代表理事 本田 美和子

9:00~ 開場
9:30-9:40 開会挨拶
9:40-10:20 基調講演1
『ユマニチュード認証制度・その基本理念』
イヴ・ジネスト氏(ジネスト・マレスコッティ研究所所長)
ユマニチュードを学んだ施設の運営者とケア専門職の「自分たちのケアの質を客観的に評価したい」という強い願いから、2011年に「ユマニチュード認証制度・Humanitude label」は誕生しました。2023年7月までにフランスでは30の施設がユマニチュード認証を獲得しています。ユマニチュード認証のプロセスは、ケアを受ける人・働く職員・運営者の三者が互いにそれぞれを尊重する「生活労働憲章」に署名することから始まります。人生の最後の日まで、施設に入居・入院している方々が自分が大切に思う価値観をもとに好きなものを選択する「自律性」をもち、生活の援助が必要な状況になっても自分でできることは自分で行う「自立」した生活が可能となる生活の場を創出するユマニチュード認証制度について、その基本理念をお話しいたします。
10:20-10:50 基調講演2
『日本におけるユマニチュード認証:求められる哲学と確かなケア』
竹内登美子(公立大学法人富山県立大学名誉教授/ユマニチュード認証審査委員長)

医療福祉の専門家らは、例えば、せん妄や認知機能低下があっても、できる限り身体拘束を行なわないで、尊厳を尊重したケアを行いたいと願っています。しかし、現状では慣例に逆らえず、黙々とケアをこなす日々に疲弊する姿も見受けられます。このような現状を変えるには組織だった取組みが必要であり、組織の理念に添った各自の哲学と、確かなケアが求められます。本講演では、昨年、フランスのユマニチュード認証施設であるLa Maison de Jeanneを視察し、ユマニチュードの実践と評価の実際から得た示唆と、今年度スタートしたわが国の「ユマニチュード認証審査会」での議論の一部を紹介します。また、「人との間に絆を結び、人間らしいありようを取り戻す」ための確かなケアの要点が、評価基準の具体例に示されていることについても言及します。
10:50-11:20 座談会
『日本のユマニチュード認証制度のこれから』
ユマニチュード認証制度が日本でも始まり、2023年に日本で初めての認証事業所が誕生しました。この制度の設計者、調査・審査を行った担当者、そして認証を取得した施設の代表者がそれぞれの経験を踏まえて「人生の最期の日まで自律と自立が実現する生活の場とは何か」をテーマに座談会方式で語り合います。

参加者

イヴ・ジネスト(ジネスト・マレスコッティ研究所所長)
竹内 登美子(公立大学法人富山県立大学名誉教授/ユマニチュード認証審査委員長)
森山 由香(ユマニチュード認定チーフインストラクター/ユマニチュード認証調査員)
末弘 千恵(広島県 株式会社不二ビルサービス ケア事業部 次長)
本田 美和子(日本ユマニチュード学会 代表理事)
11:20-11:40 質疑応答・閉会

公益財団法人 生存科学研究所 第6代理事長 青木清先生が2023年5月4日に逝去されました。ここに謹んで心から哀悼の意を表します。



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