第4回サポーターズレター 栗林よしえ さん (埼玉県)
ユマニチュード認定サポーター
サポーター講座を受けた動機
昨年、認知症の父と上手にコミュニケーションが取れずに悩んでいた時に、本田先生の著書を手にとりました。タイミングよく市民・家族のための認定サポーター準備講座が開催されることを知り受講しました。大変興味深い内容でしたので、養成講座も受けさせていただきました。
写真:フラワー曼荼羅/栗林さん撮影・提供サポーター講座を受けた感想
普段何気なく行っていた、見る、話す、触れる、立つという行為が、ユマニチュードの技術と哲学を通して、優しさを伝える道具に変わっていく事に驚きました。
テキストも介護初心者の私に無理なく実践できるように、具体的に作られています。 養成講座で教えていただいた、4つの柱と5つのステップを振り返ることで、ケアの上手く行かなかった原因を発見できると、先生がおっしゃっていたことがとても印象的でした。
サポーター講座を受けた、前と後の変化
講座を終えて、少しずつですが認知症の人の立場に立って物事を考える事ができるようになり、父を苛立たせてしまう回数が減ったように思います。
父と向き合う私の姿勢を変えることが大切だとわかりました。
父の中に今も保たれている機能や可能性を見つけ、それに寄り添えた時「ありがとう」と嬉しげに答えてくれます。そんな時、ユマニチュードを学ぶ機会に恵まれたことを嬉しく思います。
サポーターズサロンについて(皆さんとの意見交換をして)
貴重なアドバイスや意見交換から、皆さんの経験の豊かさや積極性が感じられ、大変心強く思いました。
在宅介護を始めて6か月目に入るのですが、父の体調の変化に合わせて介護の仕方を変えていく事、必要なものをそろえていく事など、見直すべき点がたくさんあることに気付きました。皆様の温かいお言葉に感謝申し上げます。
ユマニチュードについて思うこと
父との絆を保つために学び始めたユマニチュードですが、それだけに留めておくのはもったいなく思うようになりました。
ユマニチュードを教養として身に着け、誰もが尊重され尊厳を持って暮らせる社会を作る一員として、ユマニチュードを通して社会に貢献していきたいと思います。
皆が幸せに暮らしていくことができますように。
「ガンジス河/栗林さん撮影・提供」
「障害を取り除いてくれる神様 ガネーシャ/栗林さん撮影・提供」