“”
ユマニチュードに関する学術論文や研究成果 | 日本ユマニチュード学会|人間らしさを尊重したケアを共に社会へ

ユマニチュードに関する学術論文や研究成果

日本で初めてユマニチュードの講習会を行ったのは2012年。

現在では、医療や介護の現場だけに止まらず、広くご家庭でのケアに取り入れられることも増えてきました。しかし、実際にユマニチュードを取り入れることで日々のケアや被介護者の行動心理症状、介護者の心理的負担はどのように変わるのでしょうか?

ユマニチュードの効果とより良い活用方法を科学的に解明・実証するために、世界中の大学等研究機関の医学・看護学・情報学・心理学等の専門家たちによって、さまざまな共同研究が進んでいます。本ページでは、それらの主な研究結果をご紹介します。

ユマニチュードの効果: 研究活動・学術論文

Yves Gineste, Rosette Marescottiによるユマニチュード総説

ユマニチュードの第1の誕生・第2の誕生・第3の誕生についての総説

 

みんなの認知症情報学会代表理事・竹林洋一先生によるユマニチュードの有効性と可能性についての論考

ユマニチュードは「人間尊重」を徹底して、マルチモーダルな介入を行うことで心と脳に刺激を与え、認知症の人の心身の回復が促進することが実証されています。MinskyとDamasioの感情・思考・身体に関わる研究の観点から、ユマニチュードの有効性と可能性について論じました。

 

急性期病院におけるユマニチュードによる認知症行動心理症状の軽減

認知症患者へのケアの様子を分析した結果、コミュニケーションとして「見る」「話す」「触れる」時間が多いケアを行なった方が認知症行動心理症状(BPSD)が軽減しました。

 

療養型病院職員へのユマニチュード教育効果

療養型病院職員を対象としたユマニチュード教育介入を行ったところ、対照群と比べて介入群は担当患者の認知症行動心理症状が有意に低下したことを報告しました。

 

映像を用いた遠隔コーチングシステム開発

撮影したケアの映像を、インターネットを通して遠隔地で確認しながらその映像にコメントや図を挿入するコーチングシステムを開発しました。

 

家族介護者を対象としたユマニチュード講習の効果

自宅で家族を介護している人を対象としたユマニチュード教育介入と毎週郵送されたユマニチュードのワンポイントを伝える絵葉書で、介護をしている人の負担感・介護を受けている家族の認知症行動心理症状のいずれもが軽減しました。

Honda M, Ito M, Gineste Y [2 hour interactive workshop for family caregivers followed by weekly instruction with postcard for 12 weeks reduced burden of caregivers and improved behavioral psychological symptom of dementia of care receivers] 2017 The13th International congress of the European Geriatric Medicine Society

 

ユマニチュード教育介入によりケア・コミュニケーション要素が定量的に改善

ユマニチュードで用いるマルチモーダルコミュニケーションの3要素、見る・話す・触れるを定量的に分析する手法を開発し、ユマニチュード教育介入の効果について検討しました。

 

ケア専門職のための映像を用いた教育・分析システムの検証

ビデオ映像にて従来のケアとユマニチュードのケアそれぞれにおける3つのケアモダリティ(見る・話す・触れる)とその包括性を情報学的に分析し、教育介入によって包括性が有意に改善することを発表しました。

 

Marvin Minskyの感情思考モデルに基づいたユマニチュードのケア分析手法開発

人工知能の父と呼ばれる、マービン・ミンスキー先生の感情思考モデルを用いて、ユマニチュードのケアを情報学の観点から分析する手法について発表しました。

 

急性期病院ICUにおけるユマニチュード導入効果

急性期病院の集中治療室に勤務する看護師にユマニチュード教育を行いました。教育介入の前1年間と、介入後1年間を比較すると、せん妄が約1/5に、身体拘束が約半分に減少しました。

 

家族介護者を対象としたユマニチュード講習の長期的効果について

家族介護者を対象としたユマニチュード研修の効果が、研修終了後も持続していたことを発表しました。

 

ユマニチュードを職場で学習するための指導モデルに関する研究

ユマニチュードを職場で教育するに際して、実際のケアの様子を撮影し、映像を元に指導を行う教育モデルに関する研究を発表しました。

 

一人称カメラを用いたケア技術分析方法の開発

一人称カメラ(ケアをする人が装着したカメラ)で撮影した映像を人工知能を用いて分析することによりケア技術の熟達度を評価するシステムを開発しました。

 

ユマニチュードの「優しさを届けるケア技術」の評価分析方法の開発

優しさを届けるケア技術の「見る」に注目し、顔の認識とディープニューラルネットワークによる機械学習手法を使い、「見る」技術を人工知能で評価するシステムを開発しました。

 

現在進行中の研究プロジェクト

国立研究開発法人科学技術振興機構・戦略 的創造 研究 推進事 業(CREST)

人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開:優しい介護インタラクションの計算的・脳科学的解明(研究代表者・京都大学中澤篤志 分担研究者・本田美和子)

 

日本学術振興会科学研究 費助成事業基盤研究B

ウエラブルセンサーによる介護ケアスキルの定量化(研究代表者・京都大学中澤篤志 分担研究者・本田美和子)

関連リンク

ユマニチュードに関する研究結果は、以下のデータベースで検索することができます。 (Humanitude, ユマニチュード, Yves Gineste, 本田美和子などのキーワードで検索してみてください)

PubMed

アメリカ国立医学図書館(National Library of Medicine)の3000万件を超えるデータベースより文献を検索できます。

 

CiNii

CiNii(NII学術情報ナビゲータ[サイニィ])は、国内における論文、図書・雑誌や博士論文などの学術情報で検索できます。

CiNii Articles

学協会刊行物・大学研究紀要・国立国会図書館の雑誌記事索引データベースなどの学術論文情報を検索できます。

CiNii Books

全国の大学図書館等が所蔵する本(図書・雑誌)の情報を検索できます。

CiNii Dissertations

国内の大学および独立行政法人大学評価・学位授与機構が授与した博士論文の情報を検索できます。