母が食事の最中に寝てしまいます。きちんと食べてもらう方法は?

「家族介護について語り合う会」より

会員限定コミュニティ「雨宿りの木」にて、1月よりスタートした「家族介護について語り合う会」。この会にて参加者の皆さまから寄せられたご相談やお困りのことに、ジネスト先生、本田美和子代表理事が回答した解決策やアドバイスを皆さまと共有いたします。それぞれの現場やご家庭でのケア、ユマニチュードの実践にご活用ください。

※参加者の皆さまのプライバシーに配慮し、実際の内容を一部変えている部分があります。

Q.母が食事の最中に寝てしまいます。きちんと食べてもらう方法は?

食事のことです。食べている最中に、私が席を外すと、うつらうつらとスプーンを持ったまま寝てしまいます。好物のパンを手で持って食べているときは、寝ることはありません。どういう工夫をしたら良いでしょうか。

A.手で摘んで食べられるものを試してみて

おっしゃるように、指で何かを持って食べるということは重要なことかもしれません。ユマニチュードでも「指で食べるご飯」という食事を研修で教えています。例えばフランスでの話ですが、フォークやナイフ、スプーンを使って食事を食べなくなる人が、指でつまむ食事なら食べられるということは多いのです。そのため、指でつまめる食べ物をたくさん用意する施設もたくさんあります。

例えば小さなお寿司やおにぎりにする、大根などの野菜を薄く輪切りにしてその上に何かを乗せる、クラッカーもいいかと思います。道具を使って食べることが大変だと感じられているのかもしれません。食事のときにも、途中で「少し休憩しましょう」と椅子から立つ時間を作ると、続けて食べられることもあります。

また、認知症のお薬を飲んでいるとのことですが、あまりに眠そうな時間が長すぎると思うのでしたら、かかりつけの医師に、飲んでいるお薬の調整を頼むのも良いかもしれません。例えば、一度お薬を止めてみて、少しずつ必要なものを足していくという方法はフランスでは良く行われる方法です。

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