壁の方を向いて寝ている方とはどのように視線を合わせたら良いでしょうか。

「現場での課題共有会」より

会員限定コミュニティ「雨宿りの木」にて、医療・看護・介護などケアの現場で働く会員の皆さまと語り合う「現場での課題共有会」が2月からスタートしました。この会に寄せられた実践者ならではの悩みや疑問に、ジネスト先生、本田美和子代表理事が回答した解決策やアドバイスを皆さまと共有いたします。ご活用ください。

※参加者の皆さまのプライバシーに配慮し、実際の内容を一部変えている部分があります。

Q.障害のある方の外出をお手伝いするガイドヘルパー(移動介護従事者)の仕事をしています。片方を壁につけるように配置されたベッドで、壁の方を向いて寝ている方とはどのように視線を合わせたら良いでしょうか。

A.鏡を使って目を合わせる工夫を

壁にベッドが付いていて、ご本人が壁の方をむいている時、まずやれることはベッドを動かすことです。キャスター(車輪)をつけることが望ましいですが、難しい時は、脚の下に滑りを良くするマットなどを敷くことができると思います。そうすれば、必要なときには、アイコンタクトを取りに行けるような隙間を作ることが可能となります。

もう一つの解決法は、壁の方に鏡を置くことです。寝ている方が声を聞いて目を開ければ、鏡に映る私たちの姿を見て、自分の後ろに誰かがいることに気づけます。ケアをする人が「ここにいるよ」と分かってもらえれば、こちらを向いてもらったり、体を動かすことも出来るかもしれません。

背中が丸まって下を向いている状況の方とも、目と目を合わせることが難しいことがあります。こうしたときも鏡を使って、その人のお顔が映るようにすれば、鏡を通して目を合わせることができます。

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