紙パンツの交換はトイレ以外で行っても良いでしょうか

「家族介護について語り合う会」より

会員限定コミュニティ「雨宿りの木」にて、1月よりスタートした「家族介護について語り合う会」。この会にて参加者の皆さまから寄せられたご相談やお困りのことに、ジネスト先生、本田美和子代表理事が回答した解決策やアドバイスを皆さまと共有いたします。それぞれの現場やご家庭でのケア、ユマニチュードの実践にご活用ください。

※参加者の皆さまのプライバシーに配慮し、実際の内容を一部変えている部分があります。

Q.紙パンツの交換はトイレ以外で行っても良いでしょうか。

ユマニチュードを使って90代の母の介護をしています。朝起きたあとの着替えですが、立つ時間を少しでも確保するため、また本人の気持ちを思い、紙パンツやパッドはトイレに移動して換えるようにしています。しかしトイレが2人でいるには狭く、無理な姿勢で私自身の腰が痛くなってしまうことがあります。ベッドサイドでその作業をしても良いものでしょうか。

A.作業がやりやすい場所で自由にやりましょう

ご自分がやりたい、こうしたら良いのではないかということを全てやってみてください。あなたが優しいお気持ちをもっていらっしゃることはすごく良く分かります。お仕事がやりやすい場所にお母さまと移動して、自由にやるというのが一番だと思います。温泉に入る時などは、みんな裸でも気にしないでしょう。お母さまとお二人暮らしの家の中で、裸になっても良いではないですか。

お母さまは、あなたが赤ちゃんのときには、裸のあなたをすごく可愛がりお世話してくださいました。体も洗ってくれたと思います。それを今度はあなたがお母さまに行ってあげるタイミングが来たんだ、ということです。

また、立つ時間を確保するための道具もいろいろあります。手すりはとても良いですね。フランスには、ガラスの運搬に使うような強力な吸盤がついているハンドルタイプがよく利用されています。工事をしなくても壁につけられるので便利です。これは日本でも手に入ります。そうしたものをお母さまが立ちやすいように、様々な場所につけておくのも役立つと思います。

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