『雨宿りの木』では、下記の勉強会をオンラインで実施します。

10月、当学会の認証チームが、フランスの認証施設へ視察に行ってまいりました。

その模様は、ホームページやSNSでも発信してまいりましたが、皆さまに更に詳しくご紹介させていただきたく、実際に視察に行きました、当学会代表理事の本田美和子と認証制度本部長の森山由香が当時の映像を見返しながら振り返るお時間を設けさせていただくことになりました。

会員の方には、事前に参加URLをお送りしますので、会員向けのご案内メールをご確認ください。

会員でない方は、下記リンクよりお申込みいただくか、この機会に是非入会をご検討ください。皆様のご参加をお待ちしております。

→会員以外の方の参加申込はこちらから(外部サイトへリンクします)
※会員の方(またはこれから会員登録を予定されている場合)は申込は不要です。
森山 由香(もりやま ゆか)

日本ユマニチュード学会 認証制度本部長
ユマニチュード認定インストラクター
社会福祉法人三篠会 新規事業開設準備室

本田 美和子(ほんだ みわこ)

日本ユマニチュード学会 代表理事
独立行政法人国立病院機構 東京医療センター
総合内科医長/医療経営情報・高齢者ケア研究室長

開催概要

開催日時 2022年12月14日(水)18:00〜19:00
内容 【会員勉強会】
フランス認証施設視察の振り返り、質疑応答
対象者 どなたでもご参加いただけます
(会員以外の方は要事前申し込み)
参加費 無料
申込方法 日本ユマニチュード学会の会員の方は申し込み不要です。
※会員以外の方は、必ず事前申し込みをお願いします。
→申込ページはこちらから(外部サイトへリンクします)
視聴方法 開催日の3日前までに会員資格をお持ちの方には、登録メールアドレスに参加URLをメールでお伝えします。
会員以外の方は、事前にお申込いただいたメールアドレス宛に参加URLをお送りします。
※Zoomの参加上限は100名です。同時視聴者数が100名を超えた場合申込いただいた場合でも視聴いただけない場合がございますのでご了承ください。

当学会は、医療・看護・介護などの専門職の方はもちろん、ご家族の介護に携わられている方やユマニチュードに関心のある方などどなたでも会員としてご参加いただけます。

ご参加を希望する方でまだ会員登録されていない方は、ぜひこの機会に登録いただき『雨宿りの木』にご参加ください。

活動に参加する(会員になる)

参加対象者 年会費
家族と市民の会 ケアに関心のある方ならどなたでも
3,000円
参加する
専門職会員※1
(学生)
ユマニチュードに賛同する専門教育課程在籍学生
(看護学・医学・介護・福祉・その他)
1,000円
会員になる
専門職会員※1
(一般)
ユマニチュードに賛同する専門職従事者
(医療・介護・看護・福祉・研究職など)
6,000円
会員になる
正会員※2 ①当学会指定の研修受講者
②当学会理事・監事の推薦
③当学会認定資格保有者
10,000円
会員になる
賛助会員 学会の活動とユマニチュードの普及・支援に賛助する個人または団体正会員 (1口)100,000円
会員になる

詳しくは、「入会のご案内」をご覧ください。

認証制度のページにて、フランスのユマニチュード認証施設での取り組みを3施設、紹介している動画を掲載いたしました。ユマニチュードの認証施設で5つの原則に基づいたケアがどのように実践されているかをご紹介しています。是非、ご覧ください!

フランス ユマニチュード認証施設紹介

2022年10月1日(土)、22日(土)、福岡市南区男女参画支援センターアミカスで、福岡市が主催する「ユマニチュード家族介護者向け講座」を開催しました。

福岡市在住で家族介護をされている方を対象とした2日間各2時間の講座で、10月1日の1日目はユマニチュードの基礎を学び、3週間後の10月22日の2回目は、家族にユマニチュードを実践した効果や感想などと参加者同士で共有して、さらにユマニチュードの学びを深める内容です。

<1日目・10月1日>

10月1日は、福岡市福祉局高齢社会部 認知症支援課の笠井課長のご挨拶から始まりました。


福岡市笠井課長のご挨拶

「2050年には総人口の1割が認知症になるといわれています。認知症になっても住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らしていける社会をつくっていきたい、そのために福岡市は認知症フレンドリーシティプロジェクトを立ち上げて、様々な取り組みを行っています。その一つがユマニチュードの講座。誰もがなりうる認知症。これを特定の誰かだけが支えるのではなく、みんなで支えていく社会を目指します。ユマニチュードを受講して、よかったと思われたら是非、周りの皆さんにもユマニチュードを伝えてください。」と話しました。

講師は、ユマニチュード認定チーフインストラクターの髙澤君予さんと、安武澄夫さん。 


講師安武さん(左) 高澤さん(右)

介護の困りごとは何ですか?の髙澤さんの問いに「デイサービスに行きたがらない」「着替えをしてくれない」「モノをなくしたと大騒ぎする」と皆さんから様々な問題が共有されました。髙澤さんは、認知症を知ること、そしてユマニチュードを実践することが、これらの困りごと解決の第一歩となりますと話し、「介護をするということ」「認知症を理解すること」「優しさを伝える技術ユマニチュード」をスライドで説明しました。安武さんはユマニチュードの技術を使った認知症の方への接し方を、受講者と一緒に実践しました。 

2時間の講座で学んだことを、ご自宅に持ち帰り、実践して3週間後にまた会いましょう!ということで1日目の講座は終わりました。

<2日目・10月22日>

2日目は、前回学んだことを復習して、その後、2グループに分かれて、ユマニチュードを実践した体験談と感想を受講者同士で交換しました。


認知症の方の見え方を体験

グループでユマニチュードを実践したことを共有

ある男性は「叔母が末期癌で、アルツハイマー認知症。これまでホスピスにいたが、この1年くらい自宅に戻って生活している。週1回、叔父の代わりに叔母のお世話に通っているが、叔母は私のことがわからないし、お昼を食べさせようとしても拒否されて、叔母に会う時間が苦痛で仕方なかった。でもユマニチュードで習ったことを実践したみたら「●●君ね、、、、」と私のことを思い出してくれた。今度行く時はまた忘れているかもしれないけど、次、会うのが楽しみになった。私は弁護士の仕事をしている。認知症などで判断能力が十分でなくなった人の意思決定を支援するため、成年後見制度というものがある。ある女性は認知症で財産を脅かされる被害にあっていた。家族がこの制度を使うように説得していたがこの女性は拒否していた。弁護士として、ユマニチュードの技術でこの女性と話をしてみたら、話を聞いてくれて、納得してもらえた。家族介護だけでなくて仕事にも活かすことができて、ユマニチュードを周りに広めたいと思った」と話しました。他の受講者も家族介護でユマニチュードを実践してみて上手くいったこと上手くいかなかったことを、共有しあいました。

最後は、髙澤さんと安武さん2人のインストラクターが、2日間の講座のまとめとして、ユマニチュードの技術を使った様々な“家族の為の介護のコツ”を実践して、受講者はさらに学びを深めました。

受講者の皆さんと講師

事例検討会記入用シートのダウンロード

事例検討会で使用する用紙の原本は、下記よりダウンロードすることが出来ます。

注意事項

個人情報保護の観点から、事例入力の際には、個人情報(氏名・生年月日・住所等個人を特定できる内容)は記載しないよう注意してください。
また、用紙はインストラクターの事例検討会のみで使用し、その取扱いには重々注意していただきますようお願いします。

記入したデータの保管について

日本ユマニチュード学会のGoogleアカウントでログインした状態で、下記のURLを開き、Googleドライブのフォルダにファイルをアップロードしてください。

ログイン時の注意

※ログインがうまくいかなかった場合必ずご確認ください。

ご自身の「xxxxxx@jhuma.org」のアカウント・パスワードが分からなくなってしまった場合は、info@jhuma.orgまでお問い合わせください。

2022年11月11日(金)14:00-15:30に認証パイロット施設オンライン交流会を開催しました!認証パイロット施設20施設中、急きょやむを得ず8施設が参加できませんでしたが、12施設・約30名の方にご参加いただきました。評価基準の説明とグループワークの2部構成でした。

評価基準の説明では、まずユマニチュード認証で用いる評価基準の考え方などについて森山認証制度本部長から説明がありました。そのうえで事前にパイロット施設の皆さまからいただいた評価基準に関する質問や訪問調査に関するよくある質問に関して説明を行いました。例えば、評価基準の基準はポジティブに受け取っていただき、何を問うているかユマニチュードの哲学や価値観にかえって考え取り組んでいただきたい、評価基準を一つ一つを個別にみていくというよりも全体で何を目指しているか・実現したいかが大事である、など基本的な取り組みの考え方を伝えました。また、職種や部門にかかわらず職員がお互い尊重し認め合うことが大事であり、具体的な認証の評価基準を通して実現していっていただきたいという話がありました。

個別の質問への回答については近日中にFAQとしてHPへアップする予定です。

グループワークでは、4つのグループにわかれ、2つのテーマ①認証に取組む前後でどういう風に変化があったか・職員の変化があったきっかけ、②認証の取組の工夫(研修やミーティングなどの時間確保や実施の方法、職員の意識を合わせる等)について意見交換しました。

テーマ①については「入居者への接し方、声かけの仕方が変わっていった」「最初はとまどいがあったけれどケアの技術を学び実践していくなかで、入居者といい関係を気づけていることに職員自身がその変化に気づいた」「職員が習熟度チェックを受けるなかで理解を深めていき変化していった」など様々な変化やきっかけについてお話しいただきました。

また、テーマ②については、朝礼での生活労働憲章の読みあわせや5原則・生活労働憲章を自分事化するワークショップの開催、「職員の目に入りやすい場所としてタイムカードの場所にユマニチュードの今週の目標のポスターを貼った」「まずはユマニチュードの考え方ををしっかり理解することが重要なため、5原則や生活労働憲章の資料をつくって共有している」など、具体的な取組みについて共有していただきました。

その他にも、皆さまの様々な取り組みについてお話を伺うことができました。

最後に、各グループから発表していただき、森山本部長と本田代表理事からまとめと挨拶がありました。

どのパイロット施設も、よい人生・よい生活・よいケアを目指して、日々しっかりと取り組まれているのが伝わってまいりました。素晴らしい取り組みのお話を伺うことができて大変心強く、事務局一同、元気をいただきました。ぜひこの感動を施設・病院でユマニチュード認証に取り組んでいる皆さまにもお伝えいただきたいと感じました。今回残念ながら参加できなかったパイロット施設の皆さまも、同じように素晴らしい取り組みをされていると確信しています。

引き続き、日本ユマニチュード学会・認証制度本部は『よいケアの場』の実現に取り組むパイロット施設・準備会員の皆さまを応援してまいります。

今後、皆さまの中からユマニチュード認証施設が誕生するのを心から楽しみにしています!

基礎研修2と基礎研修3の暫定実施のご案内(2022年11月10日)

エクサウィザーズ社より提供されていた基礎研修1を既に受講済の方を対象に、基礎研修2と基礎研修3を暫定的に開催することになりました。今後、新たな研修体系の下での再開時には、内容や価格が一部変更になる旨をご了承の上、ご希望の方はこちらのページよりお申し込みください。(運営はIGMJ合同会社が行います)

ユマニチュード研修につきましては、皆様にとって一層学びやすい新たな研修・価格体系を整えた上で、2023年度初旬以降に再開を目指しております。ご不便をおかけいたしますが、今しばらくお時間をいただけますようお願い申し上げます。

詳細が固まり次第、「ユマニチュード研修」のページにてご案内させていただきます。

認定インストラクターの皆様へ

インストラクターの皆様の処遇を含む『新しいパートナー施設契約制度』のご案内について、当初予定より検討に時間を要しており、ご案内まで今しばらくお時間をいただくことになっております。お待たせし誠に申し訳ございません。

準備が整い次第、改めてご連絡をさせていただきます。

なお、パートナー施設窓口ご担当としてメールアドレスをご登録の方には、別途下記の書面をお送りしております。併せてご確認をいただけましたら幸いです。

※PDFを見るには、日本ユマニチュード学会が発行したGoogleアカウントへのログインが必要です。

ご不明点などございましたら、事務局までお申し付けください。

ユマニチュード・キャラバン参加者アンケート

2022年5月から開催している、ユマニチュード・キャラバンの参加者アンケート結果です。

集計期間:2022年5月~10月23日

満足度調査

Q.あなたは当学会の会員ですか?

90%近くの方が非会員でした。

Q.交流会の内容はいかがでしたか?

8割以上の方が、ポジティブな評価でした。

Q.交流会を通してユマニチュードへの関心は高りましたか?

8割以上の方が、ポジティブな評価でした。

参加者の皆様からのご意見・ご感想

ポジティブな感想やご意見など

認知症のご本人だけでなく関わる方達の心にも寄り添えるケアの必要性を感じました。またひとつ優しい気持ちで接する事ができそうです。ありがとうございました。
相手の眼を見ること、思い出を共に語ること、静かに同じ時を過ごすことすべて、相手を大切にすることなんだなあと改めて思いました。
ユマニチュードは初耳という参加者も多くいましたが、皆さん関心を持って聞き入っていて、これから勉強していく気持ちが高まったと思います。ありがとうございました。
本日はありがとうございました。日々、ユマニチュードを意識してケアを行っていますが、本日のお話を聞いてもっとできることはたくさんあることに気づきました。これからも努力していきたいと思います。
介護関係者や看護師も含め、みんな独自の方法、コミュニケーション能力を持って患者さんに接し、その中からアセスメントしていると思います。患者さんそれぞれの性格を見ながら表情を見ながらアセスメントする訳ですが、その中でユマニチュードの方法を使用するとしたら、一旦自分で感じたその患者さんのアセスメント内容は置いておいて、まずは一律に同じように接していく方がいいのでしょうか。
更に経験談、体験談等を今後教えていただければ幸いです。継続をお願いします。
たくさんの質問に丁寧にお答えいただきありがとうございました。ユマニチュードの効果のエビデンスについやや学生が学ぶユマニチュードの現状などを教えていただき、臨床実践としても看護基礎教育に関してもヒントになるお話でした。ほぼ初めてユマニチュードに触れる他職種にもわかりやすい内容でした。
何よりも、インストラクターの方が、ユマニチュードを大切にしていることが伝わたってくる交流会でした。ありがとうございました。
場所を問わず、誰でも実践できることがユマニチュードの魅力の1つだと感じました。貴重な機会をありがとうございました。
自分だけで、本を見たりするよりもzoomだと、実際に話を聞けるのと同時に同じ課題に取り組んでいる介護する側の心が軽くなると思いました。介護する側が余裕を持って接する事が良いケアに繋がるのだなと思いました。今回、参加出来て良かったです。ありがとうございました。
とても分かりやすい内容でした。実際に体験したことなども話の内容に盛り込まれていたので、あっという間の1時間でした。家族目線の内容で、介護現場で働く自分にとっては身につまされる思いでした。ユマニチュードの技法や根拠を他スタッフにも伝え、自分自身も目の前の方にとって安心できる存在でいられるよう今後とも勉強し続けたいと思いました。ユマニチュードについても、もっと知りたいと感じました。
とても感動的なお話でした。院内でユマニチュードを推進するにあたり、どうしても関心の薄いスタッフがいて困っていましたが、インストラクターの先生の施設でも、ご苦労なさっているとの事で、繰り返し、諦めずに取り組む必要があるのだと、モチベーションアップにつながりました。

個人的なエピソードや、今後に生かせる事

この度はユマニチュード勉強会の開催をありがとうございました。以前からユマニチュードには興味があったため参加させていただき学びが多くありました。今回ビデオで拝見したご夫婦ですが、奥様が認知症で家族も冷たく当たってしまったりとのことでしたが、ユマニチュードを学ぶことにより愛情をもって接していた姿に涙が止まりませんでした。日本人は相手(特に身近な存在を)褒める文化がないので、もっと愛あるユマニチュードが広まるといいなと思いました。感情記憶があることも初めて知りましたし、私も80代の祖父母がいるので今後の為にもとても勉強になりました。ありがとうございました。
事業所トップが理解すべき。トップが指導すると広まっていくのでは。
不安の強い患者様への無償の時間を作るようにしたいと感じました。
患者様家族〜認知症になってイライラしたこともあるが、癌になり施設にいれてからは、優しく関わってきた事が、少しは正しかったと思い嬉しかった。楽しい思い出を引き出す事がいいことだとわかり、私もアルバムを作って持ってこようと思う。
実際に自分のケアは患者様に対してどのように行っていたか、改めて見直し今後のケアに生かしていきたいと思った。
病棟でも認知症患者さんと接する時は見る、話す、触れる、立てるを意識したい。
亡くなった祖父がアルツハイマーでした。今日のビデオをみて、泣けてきて仕方ありませんでした。このような技術をあの時知っていれば…とも思います。感動をいただいて、今日はありがとうございました。

運営や講義内容についての要望・改善についてのご指摘など

今回、音声が届かない場面がありスムーズに進まない場面が多かったために残念な部分がありました。但し、今回多くの職員が知るきっかけになったことや理事長も参加した事は、今後、出来れば認定施設への手上げを考えている私にとっては、第一歩になったと思って折ります。今後ともよろしくお願い致します。
動画の再生エラー(細切れ再生・フリーズ)が気になりました。
音声も聞こえにくく、画面も見にくかった為、素晴らしい内容が頭に入ってきにくかった。
面白い交流会でした。学会主催とのことなので、もう少しアカデミックな内容についても聞きたかったです。
職種別の使用例などあれば学びやすいと思います
映像でわかりやすかったのですが、NHKの録画だけで少し残念でした。
通信品質の問題かもしれないですが、ビデオがカクカク動き画面と音声がずれていて見ずらかった。
当施設としては、ユマニチュードについて、基本の内容はある程度把握・実施している状態での参加でした。そのため、既知の内容が多かったためもう、少し発展したテーマの方が良かったとは思いました。そのあたり参加施設に合わせて内容を変えていただいてもいいと感じました。ただ、インストラクターさんの実際の体験談は現場の人間にとって役に立つと思いました。交流を通じて今後の情報交換等の可能性を感じました。