ユマニチュードサポーター養成講座の参加予約を行うことができます。

カレンダーの8月3日をクリックして、申込情報を入力してください。

日程:第12期
令和6年8月3日(土)10:00~11:30
令和6年8月17日(土)10:00~11:30

※2日間の日程で開催されます。両日とも参加できる方のみご参加いただけます。

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市民・家族のためのユマニチュードサポーター養成講座参加費用のお支払いについて

講座に関する詳細についてはこちらをご覧ください。

お支払いの完了をもって、講座への参加予約を確定とさせて頂きます。

メールに記載されたお支払い期限までにご入金が確認できない場合、ご希望の日時で受講できない可能性があります。

※必須項目のみの入力で申し込み可能です。

参加費お支払い:7,700円(税込)

クレジットカード決済がご利用いただけます。

参加費:7,700円

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銀行振込がご利用いただけます。

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2023年9月23日、富山県立大学富山キャンパスにて「第5回日本ユマニチュード学会総会」が開催される中、同大学の中講義室から全国の認定サポーターさんにオンラインでつないで「ユマニチュード認定サポーターズサロンキックオフミーティング」が実施されました。


大島理事と学会のスタッフもご挨拶

進行役は、北星学園大学教授で当学会理事の大島寿美子氏。大島理事は、サポーター講座の講師も務めていたので、講座を受講してサポーターになった皆さんと、笑顔の再会となりました。

大島理事は、まず、学会のミッション、学会の活動、サポーターの役割や活動について説明しました。これからのサポーター活動については以下の2つを案内しました。

「サポーターズサロン」(2か月に1回)

・サポーターの支え合いと分かち合いの場
・スピーカーによる話題提供と意見交換
・インストラクターをゲストに迎えての交流

「サポーターフォローアップ講座」(年1回)

・哲学や技術の確認、実践の報告とリフレクション

続く、参加サポーターの近況報告では、ユマニチュードをどのような場で活用したのか、上手くできたこと、できなかったことを皆で共有しました。地域で認知症を発症した女性のご家族にユマニチュードを紹介したら、安心されたという話や、認知症の母を介護しているが、以前に住んでいた家に帰りたがる帰宅願望をもつ母とのやり取りの話、仕事でユマニチュードを実践して感動が増えた話、ノックや触れるなどのユマニチュード技術の効果を感じた話等々、サポーターは、各自のユマニチュード体験を共有し合いました。



みなさんとじゃんけん!

次回のサポーターズサロンは11月28日。

話題提供者を決める際には、大島理事と参加者がオンラインでじゃんけんをして決めました。

次の話題提供者はKさん。「これまで施設の面会時間が限定されていてなかなかお母さんと会えず、ユマニチュードを実践できなかったが、次の施設は面会ができるので、実践ができるようになります。皆さんの話が参考になりました。ユマニチュードの実践に慣れていきたい。」と語りました。

次回、Kさんとお母さん、ユマニチュードのコミュニケーションの様子をうかがえることを楽しみにしています!

2023年9月23日・24日、富山県立大学富山キャンパスにて「第5回日本ユマニチュード学会総会」を開催しました。全国各地から2日間でのべ300名と多数が参加され、また関係機関、関係者のご協力により無事開催できたことに深く感謝申し上げます。

ダイジェスト映像

開催レポート

今回の開催地は、全国に先がけてユマニチュードを看護基礎教育に導入した富山県立大学看護学部のキャンパス。看護学部でユマニチュードを学ぶ多くの学生さんが、総会の準備や当日の運営にご協力くださいました。

第5回総会のテーマは『ユマニチュードの可能性~教育の中にユマニチュードを取組む~』。

世界初や、日本独自のユマニチュードの広がりと可能性について、看護学生への教育、自治体での様々な取り組み、加えて専門職分野での最新の取り組みや研究と、多様な発表、意見交換の場になりました。

初日、総合司会の松井弘美氏(富山県立大学看護学科長/教授)の開会のご挨拶で幕を開けました。


総合司会 松井弘美氏

学術集会長 講演

最初の講演は、富山県立大学副学長でユマ二チュード認定インストラクターの岡本恵里氏による学術集会長講演『ユマニチューを学んだ看護学生の4年間の軌跡』。

2019年に開学した富山県立大学看護学部では、4年間を通して「看護ケアとユマニチュード」を授業に組み込み、2023年に初めての卒業生となる 1期生24名を送り出しました。

教育体制を整える開設準備ための2年間に行った教員向けユマニチュード教育、そして2019年から4年間、学部生と共に歩んだユマニチュード教育内容について、1年目~4年目まで、ユマニチュードの何をどのように学びを進めていったのか、学生との実際のやり取りを交えて、具体的に説明されました。2020年、2021年のコロナ禍においては、フランス、東京、富山等を結んでオンライン授業を行った様子など、困難な状況をも乗り越えた4年間の軌跡は、とても感動的で、富山県立大学看護学部の教育現場における新たな挑戦、そして可能性に多くの聴衆が感銘を受けました。最後に「全国の看護現場に飛び立った卒業生が実践する一つひとつのケアが、ユマニチュードの輪を徐々に広げてくれることを願っております」と述べました。


岡本恵里氏

基調講演

次にイヴ・ジネスト先生の基調講演『社会を支える基盤としてのユマニチュード』。

日本ではケア専門職にとどまらず、世界で初めて、小中学生、専門学校や大学生、市民・家族介護者など様々なフィールドでユマニチュードに取り組み、ユマニチュードが役立っており大変嬉しいと、この広がりに感謝の意を表しました。ユマニチュードは40年間、約3万人を超える患者さんと向き合いながら編み出した実践的なケア技法であること、またそのスキルは自由、平等、博愛の哲学に基づいて生み出されたものであり、ケアだけでなく社会にとっても、とても必要なものと、「ユマニチュードを学ぶ」ことの意義について述べました。


イヴ・ジネスト先生、通訳の本田美和子代表理事

シンポジウム

続くシンポジウム『ケア・キュア実践者にとってのユマニチュードの可能性』には、医療・介護分野でユマニチュードの普及・浸透に取り組んでいる4名の専門職が登壇しました。座長は、青栁 寿弥氏(公立大学法人富山県立大学准教授/ユマニチュード認定インストラクター)が務めました。


青栁 寿弥氏

林 智史氏(国立病院機構東京医療センター総合内科・感染症内科 医員)は、臨床現場でのユマニチュード実践、効果についての報告、そしてフランスでのユマニチュード認証施設での視察の際に、認知症の方に日本語でユマニチュードを実践してみたら、伝わった経験から、ユマニチュードは言語を超えた技術で、世界共通のものである実感を得たと視察時の写真と共に紹介しました。


林 智史氏

川岸 孝美氏(富山県 かみいち総合病院 看護部長)は、ユマニチュードの導入背景、研修、認知症ケア技術の可視化、そして、患者さんの変化を詳細なデーターを示しながら発表しました。更に、看護職でなく、全職種に広げるための取り組み、看護師による地域への出前講座という展開、今後の課題についても話しました。ユマニチュードの実践映像を見ると感動するが、目の前で行われて、患者さんが変化し、スタッフの笑顔を見ると何倍も感動する。もっと広めたいと話しました。


川岸 孝美氏

末弘 千恵氏(広島県 株式会社不二ビルサービス ケア事業部 次長)はユマニチュード認証に取り組んだ経緯、実際の取り組み、入居者・職員の変化、そして2023年6年にブロンズ認証を得た成功のポイントを発表。会場からの「職員全員で取り組む難しさについて」の問いに、ユマニチュードを実践することが目的でなく、なぜ、私たちは、ユマニチュードに取り組むのかを徹底的に考え、深めたことで、浸透できたと答えました。


末弘 千恵氏

荒谷 美波氏(富山県立中央病院 看護師/富山県立大学看護学部1期卒業生)は、 授業でのユマニチュードの学び、3年生の実習で試行錯誤をしながらも、こんな簡単なことで患者さんが変わるんだという体験談、そして現在、新人看護師としての活動、最後に私の強みとして、患者さんとかかわる際には、ユマニチュードが自分の強みだと思い、これからの更にユマニチュードを極めていきたいと力強く語りました。


荒谷 美波氏

質疑応答では、「病院ではユマニチュードを入院患者だけでなく外来患者にも対象としているのか?」「忙しい時にユマニチュードケアが途切れてしまうが、効果について」「施設職員全員で取り組む難しさについて」といった質問がありました。

最後に座長から、可能性ということで、諦めないという気持ちが大事。ユマニチュードのその人らしさを大切にすることは、自分自身を大切にすることと同じなので、皆さんと続けていきたい。ユマニチュードの輪が少しずつ広がって、ぬくもりのある大きな輪になることを願っています。とシンポジウムを締めくくりました。


シンポジウムの様子

学術発表:口演・示説

午後からは、会場を大講義室、201中講義室、203中講義室の3つに分け、『実践報告:大学・自治体』『実態調査・サポーター養成』『事例報告:入院患者』、『実践報告:専門職』、『事例報告:施設入居者』、『実践報告:施設内研究』等のテーマの学術発表が行われました。

発表プログラムと抄録集はこちらからご覧いただけます。

ポスター発表、実演

多くの人が行きかうホール部分では、数々のポスター発表掲示、ベッドシャワーシステムの展示、ユマニチュード シミュレーション教育システム(HEARTS)の展示・体験と、多種多様なユマニチュードの可能性を体感することができました。

市民公開講座

2日目の9月24日(日)は、澄み切った青空の下、第11回生存科学研究所共催・市民公開講座が開催されました。今回のテーマは『ユマニチュード認証施設:人生の最期の日まで「自律と自立が実現する生活の場」の創出』。昨年からスタートした日本版ユマニチュード認証制度の意義を考え、認証に取り組むことで生まれる組織の変容と将来像について語り合いました。

冒頭、本田代表理事から、本プログラムを継続して支援くださっている公益財団法人生存科学研究所 第6代理事長 故青木清先生の在りし日のお言葉や映像のご紹介がありました。続く基調講演では、まずユマニチュード考案者であるイヴ・ジネスト先生から、ユマニチュード認証制度の基本理念について伺った後、ユマニチュード認証の審査委員長である竹内登美子先生(富山県立大学名誉教授)より、ユマニチュードへ取り組む意義やフランス認証施設(ノルマンディーにあるジャンヌの家)の訪問を通じて得たユマニチュードの実践と評価に関する様々な示唆、ならびに「ユマニチュード認証審査会」での議論の一部などが紹介されました。


竹内登美子氏

その後、2日間の締めくくりとして、『日本のユマニチュード認証制度のこれから』と題した座談会を開催。ユマニチュード認証制度の設計に携わり調査員も務める森山由香氏と、認証を取得した施設の代表者である末弘 千恵氏、当学会の小川聡子理事が加わり、それぞれの経験を踏まえながら「人生の最期の日まで自律と自立が実現する生活の場とは何か」について語り合われました。


座談会の様子

今回の開催地、富山県の観光キャッチフレーズ “パノラマキトキト 富山に来られ” は、立山連峰から富山湾にかけての「雄大な自然景観」と、魚介類をはじめとする「新鮮な食」という、県が誇る、特徴ある観光資源の魅力・イメージを端的に表現し、「来られ」という優しい語感の富山弁で、富山県への誘客を呼びかけられているものです。この呼びかけを受けて、今年の学会総会は、2日間合計で延べ300名の会員、非会員のみなさまにご参加いただき、ユマニチュードの輪が強く大きく広がり、富山の魅力にも触れていただくよい機会となりました。


総会を支えて下さった富山県立大学看護学部の学生スタッフのみなさん

2023年9月24日、富山県立大学富山キャンパスにて「第5回日本ユマニチュード学会総会」2日目の市民公開講座が開催される中、同大学の老年・精神実習室にて「ユマニチュード認定インストラクター継続学習会」が実施されました。

全国各地で活躍するインストラクターのうち、今回は北海道から福岡まで15名のインストラクターが参加。近年は、コロナ禍でオンラインでのミーティング続きでしたが、約3年ぶりの対面での継続学習会となり、会場は熱気に包まれました。

今回のテーマは『移動・移乗の技術の再確認とインストラクター間交流』。進行役の当学会インストラクター継続プロジェクトリーダー伊東美緒インストラクター(群馬大学)より、「皆さんに希望を尋ねたところ、移動・移乗の技術の再確認と、インストラクターの交流の場がほしいという声があった」という、企画の経緯が話されました。

講師役は、IGM-Japon合同会社所属の丸藤由紀チーフインストラクター。「技術の復習ポイントをお伝えします。足りない所は、教えていただいて、一緒に学んでいきたいです」と話し、多くのインストラクターが共に学び合い、有意義な時間を過ごすことができました。

内容

1.正しいレベルのケアの選択
2.正しいベッドの高さの選択
3.シーツの技術(正しい敷き込みとはずし方)
4.日常的によく使う技術
5.インストラクター同士の情報交流・雑談

フランスで開催中の第16回非薬物的アプローチ学会において、自律をテーマにしたさまざまな講演や討議に、当学会の本田美和子代表理事が参画しています。

初日に開催された「国境なきユマニチュード・プロジェクト」発足式では、IGM(ジネスト・マレスコッティ研究所) 、コロンビアのAlbeiro Vargas財団、フランス・レユニオン島のPere Favron財団に加え、日本からは日本ユマニチュード学会・福岡市・IGM-Japonが参加を表明し、調印を行いました。

調印に先立ち、弾丸出張でご参画の福岡市・高島市長のすばらしいスピーチに、会場はスタンディング・オベーションとなりました。

プログラムでは、日本の取り組みを紹介する時間があり、当学会理事でもある荒瀬泰子福岡市副市長と本田代表理事が日本のユマニチュード認証制度についてご説明しました。

また、フランスのユマニチュード認証制度の運営団体Asshumvieのブースには、施設運営者としてご自身の施設を認証に導いた後に、ユマニチュードのインストラクターに転身し、現在は認証評価の調査委員長も務めているSohie Brobeckerさんもいらっしゃいました。

2023年8月30日(水)当学会主催で、ユマニチュードの「優しさが伝わるケア」を知っていただくための交流会をオンラインで開催しました。

開始時間が19:30分からということもあり、仕事や家事を終えた方、また職場から、そして移動中に耳だけ参加された方と、全国から約50名が参加されました。

講師は、ユマニチュード認定インストラクター渡邊美江子さん。


講師:渡邊さん

交流会では「ユマニチュードとは何か?」そして「ユマニチュードとご家族の事例」、最後に講師の渡邊さんが自身の「わたしのユマニチュード体験」を語りました。渡邊さんは、これまで介護施設で20年勤務した経験、ユマニチュードとの出会いと体験を、たくさんの具体例を挙げて説明しました。

最後の質疑応答、交流の時間では、参加者より「ユマニチュードは認知症でなく精神疾患のある方へも有効ですか?」や、「自治体で認知症サポーター制度がある。ユマニチュードも是非、やってほしいいが、どうやったら、自治体で取り入れてもらえるのか?事例はあるか?」といった質問がありました。

オンライン上で、みなさんの笑顔があふれた交流の時間となりました。

当学会では、今後もみなさんがご参加できるオープン参加型ユマニチュードキャラバンを開催いたします。 学会サイトや、SNSでお知らせいたしますので、是非、ご参加ください!

福岡市は、認知症になっても住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らせるまちを目指す「認知症フレンドリーシティ・プロジェクト」を推進しています。

2023年9月15日(金)、拠点となる「認知症フレンドリーセンター」が、健康づくりサポートセンター・あいれふ(中央区舞鶴2丁目)2階にオープンしました。

記念式典

この認知症フレンドリーセンター開所記念式典に、ユマニチュードの考案者イヴ・ジネスト先生とロゼット・マレスコッティ先生、本田美和子当学会代表理事が出席しました。

冒頭の高島宗一郎 福岡市長のご挨拶では、福岡市が世界で最初に都市としてユマニチュードに力を入れて取り組んでいること。これまでの活動に加えて、このセンターでは、ユマニチュード講座の定期開催をすることなど、センターの紹介がなされました。


高島福岡市長

続くご来賓の方々のご祝辞では、イヴ・ジネスト先生、ロゼット・マレスコッティ先生も登壇し、福岡市のユマニチュードの取り組みに感謝の念と賛辞をおくりました。


左から本田美和子代表理事、ロゼット・マレスコッティ先生、イヴ・ジネスト先生

最後に、高島市長、福岡市議会打越議長、ロゼット・マレスコッティ先生、そして認知症当事者のぶこ様が、テープカットを行い、多くの関係者とともに、記念撮影をしました。



テープカットの様子

当日は、多くのマスコミが取材におとずれ、各媒体でこの様子が広く紹介されました。


報道カメラ

セミナー開催

認知症フレンドリーセンター開所記念式典後には、イヴ・ジネスト先生、ロゼット・マレスコッティ先生の二人が講師、当学会の本田美和子代表理事、入江芙美理事が通訳を務め、ユマニチュードセミナーが開催されました。

セミナーの様子


受講者は、福岡市でユマニチュードを多くの人に伝える役を担っている地域リーダーや、ユマニチュード認証取得に取り組んでいる施設の方々など、約30名が参加しました。ユマニチュードを普及・浸透させるという志を同じくする仲間が集い、ともに学び支え合う、絆を深める場となりました。

センターの様子


センター内のユマニチュードを紹介するボード

センターの受付では、ユマニチュードを紹介する映像を流しています。

ユマニチュードキャラバン2023 好評開催中!

認定インストラクターとの無料講習会に参加された方からの喜びの声を取材しました。

一般社団法人あしたの働き方研究所

代表理事 加藤 深雪さま

第3回は、2023年6月に受講された『一般社団法人 あしたの働き方研究所』代表理事の加藤深雪さんです。

皆が知っていたら皆がラクになる、コミュニケーションの技術

加藤さんが代表理事を務める『一般社団法人 あしたの働き方研究所』では、主に大人の発達障害など、生きづらさを抱える人の職場での理解とコミュニケーションを促進する活動や、職場のメンタルケア支援をミッションとしています。今回は、ユマニチュードがD&Iの基本的精神を体現していて、日頃からケアに関わっていらっしゃる皆様がよりよいケアを実践するためのお役に立つ、との思いからキャラバンに参加されました。

加藤さん ユマニチュードはタノシニアン®️の伴克子さん(第1回に登場)から紹介されて知りました。取り組みを聞いて、発達障害のある方とコミュニケーションをとる際に意識しなければいけないことと、共通する部分があると思ったのです。なかなか伝わらない相手に対して、どう気持ちを伝えてコミュニケーションをとっていくのか、そこのところに興味がわきました。

少しして91歳と88歳の両親の介護が始まり、今までなら起きなかったさまざまな出来事に直面しました。特に穏やかだった父が怒りっぽくなったのには戸惑いましたが、目を見て話したり、背中をさすったり、ユマニチュードの技術を使うと、とてもよいコミュニケーションが取れるようになって。「効果があるな」とますます関心を持つようになったのです。

公私の立場から、ユマニチュードの可能性を感じたという加藤さん。実際にキャラバンを受講してみていかがでしたか?

加藤さん 発達障害の中でも、特に自閉スペクトラム症の人と認知症の人では、脳の前頭前野(記憶や判断、感情のコントロールを司る部分)の機能が似ています。例えば自閉スペクトラム症の人が何かに夢中になっているときに声をかけても、コミュニケーションをとるのは難しい。相手の様子を見て、相手のペースに合わせて対応をしていく必要があるのですが、ユマニチュードの根本にあるケアに対する哲学というか人を思いやる基本の精神は自閉スペクトラム症の方へのそれと通じ合うものを感じました。

技術の面ではそのまま取り入れられる部分とそうでない部分もあります。自閉症の方は目をじっと見られるのが苦手な場合もあるので、「目を見て話す」ことは難しいのですが、小さなお子さんの場合、広い面積で適度に圧をかけながら行う触れる技術については、ご両親に対してお伝えするのはよいのではないかと思っています。

今後、介護の現場にとどまらず、ユマニチュードがより広く活用されていくとしたら、どのようなことが期待されますか?

加藤さん ユマニチュードの考え方で接すると、相手が穏やかになりますね。わが家でも父がよく笑うようになりました。相手がニッコリ笑ってくれればこちらも嬉しい。そんな循環が生まれるようになる。だから皆がこの方法を知っていれば、皆がラクになると思います。介護に限らず、ケアを必要とする人が身近にいるという状況は、誰にでも起こりうること。誰もが一人で生きているわけではありませんから。この考え方をいろいろな場面で活かしていけば、コミュニケーションがとりやすく、お互いの関係性もよくなるはず。そのことが、社会全体の生きやすさにつながっていくと思いますね。

参加者の皆様から寄せらせた感想

― 認知症、発達障害、うつ病、どれも身近に起こりうること。ユマニチュードはそれに対応できる技術だと思う。

― 介護者ではないが、仕事上、高齢者とそのご家族と接する機会が多い。ユマニチュードの考え方をご紹介したり、自分の仕事にも活かしていきたい

― 回想法(昔のことを丁寧に聞き、思い出を蘇らせること)について、とてもよい勉強になった。

― 近い将来、ユマニチュードを取り入れている心療内科のクリニックで働いてみたいと考えるようになった。

ご紹介

加藤さん企画のインターネットラジオ「たるみんの わくわくワークヒント」
毎回いろんなゲストをお迎えしての放送は、いつでも繰り返しお聞き頂けます。

https://honmaru-radio.com/category/ashihata/

Zoomによるセミナーも積極的に開催されています。
(発達障がいに関するセミナーの様子)



普段の対面研修の様子



第2回 オープン参加型ユマニチュードキャラバン2023

ユマニチュードの「優しさが伝わるケア」とは何か知っていただけるよう、全国の皆様と認定インストラクターとのユマニチュード交流会(1時間)を日本ユマニチュード学会主催で実施いたします。
どなたでもお一人からご自由にお申し込みいただけますので、どうぞお気軽にご参加ください。
※お友達、ご近所仲間、同僚の方など複数名でご一緒に参加いただける場合、専用枠でのお申し込みも可能です。土日開催となりますが、 こちらからご希望の日程でお申し込みください。

日程 2023年12月16日(土) 10:00〜11:00(60分)
参加方法 Zoomによるオンライン講座
※開催2日前までに、お申し込みいただいた方に視聴用URLをお送りします。
※URLの転送・共有・当日の録音・録画は禁止いたします。
対象 ユマニチュードに興味がある方
講座内容 ①ユマニチュードとは何か
②ユマニチュードとご家族の事例
参加費 無料
申込方法 下記よりお申込頂けます。
https://peatix.com/event/3744811/view?k=3667781f85352bdf59916a30d0c276c0c0c2cf2d
お問合せ 一般社団法人日本ユマニチュード学会 事務局
(メール)info@jhuma.org

ユマニチュードキャラバンで入力いただいた個人情報は、当学会のプライバシーポリシーに則りキャラバン開催に関するご連絡や学会の活動報告、今後のイベントやセミナー案内など当学会からのご案内に使用させていただきます。詳しくは、 「プライバシーポリシー」をご確認ください。

当学会は、医療・看護・介護などの専門職の方はもちろん、ご家族の介護に携わられている方やユマニチュードに関心のある方などどなたでも会員としてご参加いただけます。

ご参加を希望する方でまだ会員登録されていない方は、ぜひこの機会に登録ください。

詳しくは、「入会のご案内」をご覧ください。