この度、一般社団法人日本ユマニチュード学会は、非営利組織の信頼の証である「グッドガバナンス認証」を取得しました。

グッドガバナンス認証マークは、高い専門性と豊富な経験をもとに非営利組織の認証業務に取り組んできたJCNE(公益財団法人日本非営利組織評価センター)が、適切なガバナンスを行っている組織であると認めた「信頼性の証」を示すマークです。

詳しくは、JCNEホームページ、または案内チラシをご覧ください。

日本ユマニチュード学会の学術会報誌「ユマニチュードの絆」第1号を掲載しました。
ぜひご覧ください。

ユマニチュード認証制度や支援内容についての説明会を下記の通り開催します。

質の高いケア実践の証として「ユマニチュード認証制度」の認証取得を目指す高齢者施設等に対して、講座の開催や相談助言等により、福岡市が認証取得を支援します。

「ユマニチュード認証制度」とは、優しさが伝わるコミュニケーション・ケア技法「ユマニチュード」を通じて『質の高いケア』を実践し、200項目以上にのぼる『評価基準』によって客観的に評価され基準をクリアした組織に対し、認証を行うものです。ユマニチュードの認証を取得した事業所は、地域社会において質の高いケアを普及・浸透させる先進拠点となっていくことが期待出来ます。

開催概要

日程 令和6年4月22日(月)午後6時~7時30分
場所 認知症フレンドリーセンター
(福岡県福岡市中央区舞鶴2丁目5番1号 あいれふ 2階)
交通アクセスはこちらから
定員 40人(多数の場合、抽選)
対象 福岡市内の高齢者施設・医療機関
応募締切 令和6年4月18日(木)
申込方法 募集は終了しました。
お問合せ 一般社団法人日本ユマニチュード学会 福岡講座窓口
メール:fukuoka@jhuma.org
電話:03-6555-2357(平日の午前10時~午後3時)
主催
福岡市は、認知症になっても、住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らせるまち「認知症フレンドリーシティ」を目指し、認知症コミュニケーション・ケア技法ユマニチュードの普及に取り組んでいます。

令和6年2月16日(金)毎日新聞朝刊に、福岡市が2024年度、「ユマニチュード」を推進する部署(5人体制)を全国で初めて新設する内容の記事が掲載されました。また、市民講座の講師となる「ユマニチュード地域リーダー」の増員、同年度に「日本ユマニチュード学会」総会を学会と福岡市と共催で開催することも伝えています。

会員向けオンラインサロン『雨宿りの木』では、下記の勉強会をオンラインで実施します。

「ユマニチュードを通じて考える食事と栄養」をテーマに、ブロンズ認証取得施設である介護老人福祉施設さわらびの管理栄養士 久保田 綾さま、認証準備会員としてブロンズ認証にチャレンジ中の横浜病院 管理栄養士 平原未紗さまの2名にご登壇いただき、本田代表理事との鼎談方式にて、ユマニチュードの哲学をベースにした食事を楽しみながら栄養を摂取する様々な工夫について、ご参加の会員の皆さまとともに考えていきます。

会員の方には、事前に参加URLをお送りしますので、会員向けのご案内メールをご確認ください。(お申込み不要です。)

まだ会員でない場合は、ぜひこの機会に登録いただき『雨宿りの木』にご参加ください。

久保田 綾

社会福祉法人平成会 介護老人福祉施設 さわらび
管理栄養士

平原 未紗

医療法人社団元気会 横浜病院
管理栄養士

本田 美和子

日本ユマニチュード学会 代表理事
独立行政法人国立病院機構 東京医療センター
総合内科医長/医療経営情報・高齢者ケア研究室長

開催概要

開催日時 令和6年4月7日(日)10:00〜11:00
内容 【会員勉強会】
「ユマニチュードを通じて考える食事と栄養」
対象者 会員であれば、どなたでもご参加いただけます
参加費 無料
申込方法 日本ユマニチュード学会の会員の方は申し込み不要です。
会員向けのご案内メールをご確認ください。
視聴方法 開催日の3日前までに会員資格をお持ちの方には、登録メールアドレスに参加URLをメールでお伝えします。
※Zoomの参加上限は100名です。

当学会は、医療・看護・介護などの専門職の方はもちろん、ご家族の介護に携わられている方やユマニチュードに関心のある方などどなたでも会員としてご参加いただけます。

ご参加を希望する方でまだ会員登録されていない方は、ぜひこの機会に登録いただき『雨宿りの木』にご参加ください。

活動に参加する(会員になる)

参加対象者 年会費
家族と市民の会 ケアに関心のある方ならどなたでも
3,000円
会員になる
専門職会員※1
(学生)
ユマニチュードに賛同する専門教育課程在籍学生
(看護学・医学・介護・福祉・その他)
1,000円
会員になる
専門職会員※1
(一般)
ユマニチュードに賛同する専門職従事者
(医療・介護・看護・福祉・研究職など)
6,000円
会員になる
正会員※2 ①当学会指定の研修受講者
②当学会理事・監事の推薦
③当学会認定資格保有者
10,000円
会員になる
賛助会員 学会の活動とユマニチュードの普及・支援に賛助する個人または団体正会員 (1口)100,000円
会員になる

詳しくは、「入会のご案内」をご覧ください。

当学会では、日本におけるユマニチュードの普及・浸透活動として、医療や介護現場だけでなく、超高齢社会にある日本において誰もが自分らしく生きていける社会を実現するため、世界で初めて自治体・福岡市と連携することにより、病院/介護施設・家族介護者・一般市民・児童/生徒・公務員など幅広い方々を対象に「ユマニチュード」講習を行なっています。

この活動の1つ「救急隊員向けユマニチュード研修」を受講された救急隊員が、日常の救急活動にユマニチュードを取り入れることによって、いかに優れた実践をされているか、この動画にてご紹介いたします。

サポーターズレター
ユマニチュード認定サポーター準備講座・養成講座を受講後、 “ユマニチュードを通して優しさが伝わり合う社会を実現するために共に助けあい、支え合う仲間”としてサポーター登録してくださった方からのお声をお届けします。

ユマニチュード認定サポーター

横山由美さん(東京都)

サポーター講座を受けた動機

私は6年前から高齢者施設で対話型絵画鑑賞会のファシリテータを行っており、それはMoMA(ニューヨーク近代美術館)のアルツハイマープロジェクトを基盤としたものなので、認知症に対する初歩的な知識は学んでいました。ユマニチュードについても耳にしており、一般を対象とした講座を是非受講してみたいと思っていましたが、コロナ感染が拡大し講座は休止となっていました。

そのコロナ禍、父の認知症が進行してグループホームに入所することとなり、認知症に対する、より一層の理解と対応が必要となりました。


握手ではじまり握手でまたね。が毎回の父との面会

思い余って事務局へ問い合わせをしてみたタイミングで、ついに!数年来の希望であったオンラインで受講できる「市民・家族のためのサポーター講座」の受講が叶いました。

サポーター講座を受けた感想

サポーター講座では、講師や参加者の皆さんと双方向でのやり取りをしながら進行していき、本や動画で一方的に受け取る学習よりもずっと効果的でした。

サポーター講座を受けた、前と後の変化

サポーター講座受講後、「見る」「話す」「触れる」の3つの柱は、父に対しても、施設での対話型鑑賞会参加の皆さんにも行っています。

受講前との変化が顕著に見られたのは、既に信頼関係のできている父というよりも、鑑賞会の皆さんです。鑑賞会では全員で同じ絵を見ながら、思ったこと、感じたことを自由にお話いただきます。


対話型絵画鑑賞会の様子

それまでは首を横に振るだけや「わからない」とおっしゃっていた方々が、開始前に3つの柱を使ってお迎えするようになってから、心を開いてご自分の意見を積極的にお話して下さるようになりました。その驚きの効果に加えて「この場では何を言っても受け入れてもらえて嬉しい」とのご感想までいただき、ユマニチュードで接する時間が楽しみになっています。

サポーターズサロンについて(皆さんとの意見交換をして)

加えて有意義なのはサポーターズサロン。講師の先生、インストラクターの方々、ドクター、ご家族の介護で同じような経験をされている皆さんとの意見交換や貴重なアドバイスは、悩んでいるのは自分だけではないと大いに励まされます。

ユマニチュードについて思うこと

ユマニチュードはイソップ童話の『北風と太陽』のようです。

信頼関係は人としての尊厳を尊重し合うことで築かれ、その結果コミュニケーションが成り立ちます。信頼関係なくしてコミュニケーションが成り立つはずもありません。

ユマニチュードの哲学は、介護や看護の場のみならず人間関係の根本と思われます。

更に現場経験に裏打ちされた信頼関係構築のためのテクニックが示されて誰もが実践ができるよう体系化されており、単なる理想論ではありません。

コミュニケーションが困難と思われる方々の上着を、北風ではなく、暖かい太陽の日差しで脱がせて差し上げることは人道的かつ合理的で、1日も早くグローバル・スタンダードとなることを一当事者家族として切に望んでいます。折しも4月1日から事業者による障害者への合理的配慮提供の義務化が施行されますが、ユマニチュードは「意思疎通への配慮」の実現にも非常に有効であると思われます。