ユマニチュード認証制度に関するよくある質問

会員・会費について

Q.病院のA病棟でブロンズ認証を取得して、翌年にB病棟でもブロンズ認証を目指すとき、A病棟とB病棟それぞれで会員になる必要がありますか?

はい。認証を取得する組織単位毎に会員として加入してください。ただし、A病棟とB病棟で一体的な組織として認証取得や更新を目指す場合、それぞれで会員になる必要はありません。

Q.年間に費用はどのくらいかかりますか?

通常の年は年会費のみ、審査の年には審査料(更新料)が追加されます。組織規模等によって異なりますので、詳しくはHPでご確認ください。

審査料について

Q.定員1人あたりの単価とありますが、スタッフ不足等で休止中のベッドがある場合や開設後間もなく稼働率が低い場合でも定員数で算出するのですか?

定員の代わりに半年間の実稼働で算出するなど、今後、制度を運営していく中で検討してまいります。

Q.同じ建物で介護老人福祉施設と通所介護を併設しています。この場合、別々の事業所という扱いになりますか?

はい。指定を受けたサービス事業所ごとに1事業所とします。

Q.同じ建物で、従来型特養とユニット型特養とそれぞれ別の指定を受けています。この場合、別々の事業所という扱いになりますか?

はい。指定を受けたサービス事業所ごとに1事業所とします。

Q.組織全体向け特例の適用について、病院で併設している外来や健診施設などベッドがない部門の職員も含めて評価の対象となりますか?

病院事業に関わる職員が対象となります。

Q.年間に費用はどのくらいかかりますか?

通常の年は年会費のみ、審査の年には審査料(更新料)が追加されます。組織規模等によって異なりますので、詳しくはHPでご確認ください。

対象について

Q.認証の対象は法人単位でしょうか?事業所やフロア、病棟でも対象になりますか?

いずれも認証の対象になり得ます。基準を満たした組織を認証するため、組織の形態や規模は問いません。

Q.94床の内、20床の1ユニットから認証取り組み開始できますか?

はい。ユニット単位でも、病棟やフロア単位でも申請できます。

Q.1ユニットで始める場合、認証の広げ方は?

施設全体の推進プロジェクトチームが認証準備中のユニットをサポートをするなど、既存の委員会も考慮して、それぞれの組織に即した形を決めていただければと思います。

審査について

Q.審査に落ちた場合、回数や年数に制限なく再挑戦できますか?

はい。ただし、審査料は毎回発生します。なお、評価結果に応じては条件付き再審査を受ける権利が生じる場合があり、1年以内であれば審査料の一部と調査員旅費の実費負担で再審査可能です

Q.ブロンズ認証施設がゴールド認証の審査を受けて、ゴールドの基準は満たしていないがシルバーの基準を満たしている場合、どうなりますか?

シルバーの基準を満たしていることを審査会が承認することで、シルバー認証を取得できます。

Q.調査員はどのような体制ですか?

審査は、専門性と客観性のある体制でユマニチュード施設認証を評価、審査、承認します。
学会の調査員が評価・分析・報告を行います。調査員は、施設認証制度について、深い理解と正しい知識に基づく判断ができること、ケアの現場やユマニチュード(哲学、知識、技術)にかかる深い理解や実践経験があること、施設へ建設的で適切なフィードバックができることを要件に、学会が任命します。

評価基準について

Q.病院で「6. 原則5 生活の場・やりたいことが実現する場を作る」ことは厳しいのではありませんか?

病院で求められていることと評価項目で重なる部分は多くあります。その中で「地域に出かけるシステムがある」など病院の機能として必要でないものは除外項目にしています。評価基準をご確認ください。

Q.「自律」と「自立」はどう違いますか?考え方について教えてください。

ジリツには自分で決める「自律」とできることは自分で行う「自立」があります。ユマニチュードでは、誰かの助けを必要とした状態になったとしても、自分がやりたいことを自分で決める自律を最も重要な価値と考えます。これは「本人ができることを奪わない」にもつながります。

Q.「4. 原則3 最期の日まで自分の足で立って生きる」で「立つ」項目がありますが、寝たきりの方も無理やり立たせないといけませんか?

医学的・安全的観点から評価した上で、適切な対象者に対して1日20分の立位が実践されているかどうかを確認します。実施が難しい場合には、体幹を起こす取り組みでも十分です。

Q.評価基準に出てくる「職員」には誰が含まれますか?

主語のないものや「職員」はケア提供職員を指します。「ケア提供職員」とは看護・介護スタッフのことです。「全ての職員」とは、ケア提供職員に加えて受付、送迎、リハビリスタッフ等の全ての職員を含みます。

認証について

Q.複数ある病棟のうち1病棟で認証を取得した場合、病院としてユマニチュード認証施設であると広報できますか?

いいえ。必ず認証単位毎に広報してください。例えば「当院はユマニチュード認証施設です」ではなく「当院の○○病棟はユマニチュードXX認証を取得しています」と認証された対象と内容を明確に表現してください。

研修と学習方法について

Q.認証を取得するために、研修の受講は必須ですか?

認証の条件ではありませんが、正しい理解と技術を習得するためには、研修の受講をお勧めします。研修以外で学ぶ方法には書籍や映像などがあります。詳しくは「ユマニチュードを学ぶ手段」をご参照ください。