評価基準の構成要素は従来のまま、認証の取り組み内容とステップを分かりやすくして、認証基準表が新しくなりました。介護系と医療系は、原則、共通の基準となります。

新しい認証基準表のポイント

・ブロンズおよびシルバー認証の審査基準が必須項目のみになりました

・各認証レベルで取り組む内容を一覧できる取組みプロセス表を追加しました

・審査を受けるにあたって、事前に提出が必要な書類、訪問調査当日に確認する内容を具体化しました

その他、全体的に項目の統合や並べ替え、表現のブラッシュアップを行いました。

ユマニチュード認証制度の取得に向けた福岡市の支援対象事業所

・アンペレーナ百道(早良区 介護付き有料老人ホーム)
・小規模多機能ホームのどか(東区)
・ささえあい太陽まとば(南区 サービス付き高齢者向け住宅)

⼀般社団法⼈⽇本ユマニチュード学会(東京都⽬⿊区、代表理事︓本⽥美和⼦)は、⽇本で6事業所⽬となるユマニチュード ブロンズ認証事業所として、2つの事業所(横浜病院 認知症治療病棟 ならびに 郡⼭市医療介護病院介護医療院)を新たに決定しました。これで⽇本国内のユマニチュード ブロンズ認証事業所は合計8ヶ所となります。ユマニチュード認証は、フランス⽣まれのコミュニケーション・ケア技法「ユマニチュード®」を通じて、質の⾼いよいケアを実践している組織を、予め定められた評価基準の元に認証する制度です。本認証制度は、誰もがお互いの⾃律を尊重し幸せに過ごせる社会の実現を⽬指し、フランス本部との連携の下、⽇本ユマニチュード学会が2022年4⽉から⽇本での導⼊に取り組んでいます。

・ニュースリリース

新規ブロンズ認証取得事業所のご案内



医療法⼈社団 元気会
横浜病院 認知症治療病棟(神奈川県横浜市)

神奈川県横浜市緑区寺⼭町729
病院
50床(認知症治療病棟)
「⼼を元気にする病院」という理念のもと、組織をあげてユマニチュードへの取り組みを浸透させています。⾼いレベルでケア技術を実践し、誰が担当しても同じように適切なケアができる体制作りに⼯夫がみられました。


⼀般社団法⼈ 郡⼭医師会
郡⼭市医療介護病院 介護医療院(福島県郡⼭市)

福島県郡⼭市字上⻲⽥1番地の1
介護医療院
定員:80名
2014 年からユマニチュードを導⼊。組織として取り組む姿勢が職員の意識向上につながり、各職種が連携し、様々な⽀援に取り組んでいます。基本であるケアの準備、丁寧なアセスメントで⼊居者の主訴を引き出した、⼈⽣レベルの個別⽀援計画の作成が⾏われています。

ユマニチュード認証制度とは

ユマニチュード認証制度は、ユマニチュードを通じて質の⾼いよいケアを実践している組織を、明確な評価基準を元に評価・育成・⽀援し、誰もがお互いの⾃律を尊重し、幸せに過ごせる社会の実現に寄与することを⽬指して⽣まれました。本部のあるフランスでは 2013年にスタートし、現在までに30の事業所がユマニチュード認証(日本のゴールド認証に相当)を取得しています。日本では、2022年4月からパイロット事業として導入を開始しました。。2023年5⽉には、⽇本初となるユマニチュード認証事業所が2事業所誕⽣し、このたび 2024年5 ⽉に7 および8事業所⽬が誕⽣しました。

ブロンズ認証取得事業所(2024年2⽉末)

・株式会社不二ビルサービス グループホーム ふじの家瀬野(広島県広島市)
・医療法人社団 東山会 調布東山病院 5階・6階病棟(東京都調布市)
・社会福祉法人平成会 介護老人福祉施設さわらび(長野県岡谷市)
・社会医療法⼈三宝会 南港病院 3階病棟(⼤阪府⼤阪市)
・社会福祉法⼈ こうほうえん ケアホーム⻄⼤井こうほうえん(東京都品川区)
・社会医療法⼈財団 ⽩⼗字会 介護⽼⼈保健施設 サン(燦) ユニット棟(⻑崎県佐世保市)
・医療法⼈社団 元気会 横浜病院 認知症治療病棟(神奈川県横浜市)
・⼀般社団法⼈ 郡⼭医師会 郡⼭市医療介護病院 介護医療院(福島県郡⼭市)

ユマニチュード認証制度の概要

ユマニチュードの認証評価基準は、「5 原則」と「⽣活労働憲章」に基づいて定められています。
その特⻑は、下記の3点です。

1) ケアの質をわかりやすく可視化
2)⽇本の各種制度と連携
3) 取り組みの進捗を⾒える化

認証の種類には、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド(国際認証)」の 3 段階があります。取組む組織の種類によって介護系と医療系に分かれており、「ブロンズ」は共通の基準となっています。

認証の⼊り⼝とも⾔える 「ブロンズ」は、1)ユマニチュードに組織をあげて取り組む体制が出来上がっており、かつ 2)職員がユマニチュードの基本を理解し、実践に取り組んでいる組織に対して認証されるものです。ユマニチュードに組織を上げて取り組むことで、「⼊居者・患者・利⽤者」「職員・専⾨職」「経営者」の 3者が、お互いを尊重し、⽣きがい、やりがいを感じながら、さまざまなメリットを享受し、幸せに過ごせるようになります。

「ユマニチュード®」とは

フランス⼈の体育学教師イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが⽣み出したコミュニケーション・ケア技法です。1979 年以来 40 年以上の歴史を持ち、『ケアする⼈とは何かを考える哲学』と『その哲学を実現するための技 術』からなります。介護を必要とする⼈どなたに対しても有効に実践でき、ユマニチュードによって、介護される⼈の BPSD(認知症の⾏動・⼼理症状)の改善に加え、介護する側の負担感や離職率を改善させ、薬剤やおむつの使⽤量を減らすことによる医療費削減効果が報告されています。⽇本ユマニチュード学会では、ユマニチュードの効果とより良い活⽤⽅法を科学的に解明・実証するために、世界中の⼤学等研究機関の医学・看護学・情報学・⼼理学等の専⾨家と、さまざまな共同研究を進めています。

お問合せ

⼀般社団法⼈ ⽇本ユマニチュード学会

メールアドレス:info@jhuma.org
電話:03-6555-2357
※受付時間 10:00-15:00(⼟⽇祝を除く)
※受付時間外の場合は、メールにてお問い合わせください

⼀般社団法⼈⽇本ユマニチュード学会(東京都⽬⿊区、代表理事︓本⽥美和⼦)は、⽇本で6事業所⽬となるユマニチュード ブロンズ認証事業所として、社会医療法⼈財団 ⽩⼗字会介護⽼⼈保健施設サン(燦)ユニット棟 を決定しました。ユマニチュード認証は、フランス⽣まれのコミュニケーション・ケア技法「ユマニチュード®」を通じて、質の⾼いよいケアを実践している組織を、予め定められた評価基準の元に認証する制度です。本認証制度は、誰もがお互いの⾃律を尊重し幸せに過ごせる社会の実現を⽬指し、フランス本部との連携の下、⽇本ユマニチュード学会が2022年4⽉から⽇本での導⼊に取り組んでいます。

・ニュースリリース

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社会医療法⼈財団 ⽩⼗字会
介護⽼⼈保健施設 サン(燦) ユニット棟(⻑崎県佐世保市)

⻑崎県佐世保市⼤和町30
介護⽼⼈保健施設(ユニット型)
定員 20名
介護⽼⼈保健施設 サンは、2016 年からユマニチュードに取り組み始めました。
⾒る、話す、触れるを⽤いたケアが⾃然にマルチモーダルに多くの職員で実践されており、ケア担当職員以外のリハや清掃担当スタッフのコミュニケーションもとても良く、気配りや温かさがあふれる雰囲気となっています。

ユマニチュード認証制度とは

ユマニチュード認証制度は、ユマニチュードを通じて質の⾼いよいケアを実践している組織を、明確な評価基準を元に評価・育成・⽀援し、誰もがお互いの⾃律を尊重し、幸せに過ごせる社会の実現に寄与することを⽬指して⽣まれました。本部のあるフランスでは 2013 年にスタートし、現在までに30の事業所がユマニチュード認証(日本のゴールド認証に相当)を取得しています。日本では、2022年4月からパイロット事業として導入を開始しました。2023年5月には、日本初となるユマニチュード認証事業所が2事業所誕生し、、このたび 2024年2 ⽉に6事業所⽬が誕⽣しました。

ブロンズ認証取得事業所(2024年2⽉末)

・株式会社不二ビルサービス グループホーム ふじの家瀬野(広島県広島市)
・医療法人社団 東山会 調布東山病院 5階・6階病棟(東京都調布市)
・社会福祉法人平成会 介護老人福祉施設さわらび(長野県岡谷市)
・社会医療法⼈三宝会 南港病院 3階病棟(⼤阪府⼤阪市)
・社会福祉法⼈ こうほうえん ケアホーム⻄⼤井こうほうえん(東京都品川区)
・社会医療法⼈財団 ⽩⼗字会 介護⽼⼈保健施設 サン(燦) ユニット棟(⻑崎県佐世保市)

ユマニチュード認証制度の概要

ユマニチュードの認証評価基準は、「5 原則」と「⽣活労働憲章」に基づいて定められています。
その特⻑は、下記の3点です。

1) ケアの質をわかりやすく可視化
2)⽇本の各種制度と連携
3) 取り組みの進捗を⾒える化

認証の種類には、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド(国際認証)」の 3 段階があります。取組む組織の種類によって介護系と医療系に分かれており、「ブロンズ」は共通の基準となっています。

認証の⼊り⼝とも⾔える 「ブロンズ」は、1)ユマニチュードに組織をあげて取り組む体制が出来上がっており、かつ 2)職員がユマニチュードの基本を理解し、実践に取り組んでいる組織に対して認証されるものです。ユマニチュードに組織を上げて取り組むことで、「⼊居者・患者・利⽤者」「職員・専⾨職」「経営者」の 3者が、お互いを尊重し、⽣きがい、やりがいを感じながら、さまざまなメリットを享受し、幸せに過ごせるようになります。

「ユマニチュード®」とは

フランス⼈の体育学教師イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが⽣み出したコミュニケーション・ケア技法です。1979 年以来 40 年以上の歴史を持ち、『ケアする⼈とは何かを考える哲学』と『その哲学を実現するための技 術』からなります。介護を必要とする⼈どなたに対しても有効に実践でき、ユマニチュードによって、介護される⼈の BPSD(認知症の⾏動・⼼理症状)の改善に加え、介護する側の負担感や離職率を改善させ、薬剤やおむつの使⽤量を減らすことによる医療費削減効果が報告されています。⽇本ユマニチュード学会では、ユマニチュードの効果とより良い活⽤⽅法を科学的に解明・実証するために、世界中の⼤学等研究機関の医学・看護学・情報学・⼼理学等の専⾨家と、さまざまな共同研究を進めています。

お問合せ

⼀般社団法⼈ ⽇本ユマニチュード学会

メールアドレス:info@jhuma.org
電話:03-6555-2357
※受付時間 10:00-15:00(⼟⽇祝を除く)
※受付時間外の場合は、メールにてお問い合わせください

⼀般社団法⼈⽇本ユマニチュード学会(東京都⽬⿊区、代表理事︓本⽥美和⼦)は、⽇本で5事業所⽬となるユマニチュード ブロンズ認証事業所として、社会福祉法⼈ こうほうえん ケアホーム⻄⼤井こうほうえん を決定しました。ユマニチュード認証は、フランス⽣まれのコミュニケーション・ケア技法「ユマニチュード®」を通じて、質の⾼いよいケアを実践している組織を、予め定められた評価基準の元に認証する制度です。本認証制度は、誰もがお互いの⾃律を尊重し幸せに過ごせる社会の実現を⽬指し、フランス本部との連携の下、⽇本ユマニチュード学会が2023年4⽉から⽇本での導⼊に取り組んでいます。

・ニュースリリース

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社会福祉法⼈ こうほうえん
ケアホーム⻄⼤井こうほうえん
(東京都品川区)

東京都品川区⻄⼤井2-5-21
サービス付き⾼齢者向け住宅
(特定施設⼊居者⽣活介護)
定員 48名
ケアホーム⻄⼤井こうほうえんは、ユマニチュードに取り組み始めて7年になります。『「おもいやり、ふれあい、⽀え愛、まごころ」の花咲く⻄⼤井』をモットーに、⼊居者お⼀⼈お⼀⼈にあった個別性の⾼いケアが⾏われています。
特に、職員のみなさまが、⼊居者さまの今までの⼈⽣を知り、個⼈の尊厳を⽀えるケアを実践されていることが伝わってきました。

ユマニチュード認証制度とは

ユマニチュード認証制度は、ユマニチュードを通じて質の⾼いよいケアを実践している組織を、明確な評価基準を元に評価・育成・⽀援し、誰もがお互いの⾃律を尊重し、幸せに過ごせる社会の実現に寄与することを⽬指して⽣まれました。本部のあるフランスでは 2013 年にスタートし、現在までに30の事業所がユマニチュード認証(日本のゴールド認証に相当)を取得しています。日本では、2022年4月からパイロット事業として導入を開始しました。2023年5月には、日本初となるユマニチュード認証事業所が2事業所誕生し、、このたび 2024年2 ⽉に6事業所⽬が誕⽣しました。

ブロンズ認証取得事業所(2024年1⽉末)

・株式会社不二ビルサービス グループホーム ふじの家瀬野(広島県広島市)
・医療法人社団 東山会 調布東山病院 5階・6階病棟(東京都調布市)
・社会福祉法人平成会 介護老人福祉施設さわらび(長野県岡谷市)
・社会医療法⼈三宝会 南港病院 3階病棟(⼤阪府⼤阪市)
・社会福祉法⼈ こうほうえん ケアホーム⻄⼤井こうほうえん(東京都品川区)

ユマニチュード認証制度の概要

ユマニチュードの認証評価基準は、「5 原則」と「⽣活労働憲章」に基づいて定められています。
その特⻑は、下記の3点です。

1) ケアの質をわかりやすく可視化
2)⽇本の各種制度と連携
3) 取り組みの進捗を⾒える化

認証の種類には、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド(国際認証)」の 3 段階があります。取組む組織の種類によって介護系と医療系に分かれており、「ブロンズ」は共通の基準となっています。

認証の⼊り⼝とも⾔える 「ブロンズ」は、1)ユマニチュードに組織をあげて取り組む体制が出来上がっており、かつ 2)職員がユマニチュードの基本を理解し、実践に取り組んでいる組織に対して認証されるものです。ユマニチュードに組織を上げて取り組むことで、「⼊居者・患者・利⽤者」「職員・専⾨職」「経営者」の 3者が、お互いを尊重し、⽣きがい、やりがいを感じながら、さまざまなメリットを享受し、幸せに過ごせるようになります。

「ユマニチュード®」とは

フランス⼈の体育学教師イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが⽣み出したコミュニケーション・ケア技法です。1979 年以来 40 年以上の歴史を持ち、『ケアする⼈とは何かを考える哲学』と『その哲学を実現するための技 術』からなります。介護を必要とする⼈どなたに対しても有効に実践でき、ユマニチュードによって、介護される⼈の BPSD(認知症の⾏動・⼼理症状)の改善に加え、介護する側の負担感や離職率を改善させ、薬剤やおむつの使⽤量を減らすことによる医療費削減効果が報告されています。⽇本ユマニチュード学会では、ユマニチュードの効果とより良い活⽤⽅法を科学的に解明・実証するために、世界中の⼤学等研究機関の医学・看護学・情報学・⼼理学等の専⾨家と、さまざまな共同研究を進めています。

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⼀般社団法⼈ ⽇本ユマニチュード学会

メールアドレス:info@jhuma.org
電話:03-6555-2357
※受付時間 10:00-15:00(⼟⽇祝を除く)
※受付時間外の場合は、メールにてお問い合わせください

⼀般社団法⼈⽇本ユマニチュード学会(東京都⽬⿊区、代表理事︓本⽥美和⼦)は、⽇本で4事業所⽬となるユマニチュード ブロンズ認証事業所として、社会医療法⼈三宝会 南港病院 3階病棟を決定しました。ユマニチュード認証は、フランス⽣まれのコミュニケーション・ケア技法「ユマニチュード®」を通じて、質の⾼いよいケアを実践している組織を、予め定められた評価基準の元に認証する制度です。本認証制度は、誰もがお互いの⾃律を尊重し幸せに過ごせる社会の実現を⽬指し、フランス本部との連携の下、⽇本ユマニチュード学会が 2023 年4⽉から⽇本での導⼊に取り組んでいます。

・ニュースリリース

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社会医療法⼈三宝会 南港病院 3階病棟

⼤阪府⼤阪市住之江区北加賀屋2丁⽬11番15号
病院(地域包括ケア病棟)
定員 36名
⼤阪市にあります南港病院3階病棟(地域包括ケア病棟)は、「笑顔ですばらしい対応と優しさ」いう理念のもと、患者様に優しさを伝えられる職員を育成し、患者様がその⼈らしく過ごすことができ、⾝体拘束の必要がない病棟を⽬指しています。
看護師やリハビリ等の医療専⾨職だけでなく事務職も含む病院全体で、ユマニチュードの哲学を理解し、実践できるよう体制づくりに努めています。

ユマニチュード認証制度とは

ユマニチュード認証制度は、ユマニチュードを通じて質の⾼いよいケアを実践している組織を、明確な評価基準を元に評価・育成・⽀援し、誰もがお互いの⾃律を尊重し、幸せに過ごせる社会の実現に寄与することを⽬指して⽣まれました。本部のあるフランスでは 2013 年にスタートし、現在までに30の事業所がユマニチュード認証(日本のゴールド認証に相当)を取得しています。日本では、2022年4月からパイロット事業として導入を開始しました。2023年5月には、日本初となるユマニチュード認証事業所が2事業所誕生し、このたび2023年12月に4事業所目が誕生しました。

ブロンズ認証取得事業所(2023年12月末)

・株式会社不二ビルサービス グループホーム ふじの家瀬野(広島県広島市)
・医療法人社団 東山会 調布東山病院 5階・6階病棟(東京都調布市)
・社会福祉法人平成会 介護老人福祉施設さわらび(長野県岡谷市)
・社会医療法⼈三宝会 南港病院 3階病棟(⼤阪府⼤阪市)

ユマニチュード認証制度の概要

ユマニチュードの認証評価基準は、「5 原則」と「⽣活労働憲章」に基づいて定められています。
その特⻑は、下記の3点です。

1) ケアの質をわかりやすく可視化
2)⽇本の各種制度と連携
3) 取り組みの進捗を⾒える化

認証の種類には、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド(国際認証)」の 3 段階があります。取組む組織の種類によって介護系と医療系に分かれており、「ブロンズ」は共通の基準となっています。

認証の⼊り⼝とも⾔える 「ブロンズ」は、1)ユマニチュードに組織をあげて取り組む体制が出来上がっており、かつ 2)職員がユマニチュードの基本を理解し、実践に取り組んでいる組織に対して認証されるものです。ユマニチュードに組織を上げて取り組むことで、「⼊居者・患者・利⽤者」「職員・専⾨職」「経営者」の 3者が、お互いを尊重し、⽣きがい、やりがいを感じながら、さまざまなメリットを享受し、幸せに過ごせるようになります。

「ユマニチュード®」とは

フランス⼈の体育学教師イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが⽣み出したコミュニケーション・ケア技法です。1979 年以来 40 年以上の歴史を持ち、『ケアする⼈とは何かを考える哲学』と『その哲学を実現するための技 術』からなります。介護を必要とする⼈どなたに対しても有効に実践でき、ユマニチュードによって、介護される⼈の BPSD(認知症の⾏動・⼼理症状)の改善に加え、介護する側の負担感や離職率を改善させ、薬剤やおむつの使⽤量を減らすことによる医療費削減効果が報告されています。⽇本ユマニチュード学会では、ユマニチュードの効果とより良い活⽤⽅法を科学的に解明・実証するために、世界中の⼤学等研究機関の医学・看護学・情報学・⼼理学等の専⾨家と、さまざまな共同研究を進めています。

お問合せ

⼀般社団法⼈ ⽇本ユマニチュード学会

メールアドレス:info@jhuma.org
電話:03-6555-2357
※受付時間 10:00-15:00(⼟⽇祝を除く)
※受付時間外の場合は、メールにてお問い合わせください

ユマニチュードに関する映像をご紹介します

ユマニチュード認証初年度パイロット事業の記録の動画を掲載しました。認証への取り組み事例がコンパクトにとてもわかりやすく凝縮された内容になっていますので、是非ご覧ください。

2023年6月11日(日)、ユマニチュード認証授与式及びシンポジウムが行われました。

ダイジェスト映像公開中

当日は、会場に集まった関係者に加え、当学会会員や一般からの応募者約50名がオンラインライブ配信にご参加くださいました。会場には、晴れてブロンズ認証を取得した「ふじの家瀬野」から3名、「調布東山病院・病棟」から4名、当学会から代表理事の本田美和子、認証審査委員の南髙まり、認証事業担当理事の吉川左紀子が参加いたしました。

授与式及びシンポジウムの司会進行は佐々木恭子さん(フジテレビジョンアナウンサー)。佐々木さんは一昨年、認証事業の検討を進めた認証準備委員としても活動されていました。

授与式に先立ち、本田代表理事からご挨拶、ならびに認証事業の概要についての説明と、認証取り組み中の全国26の認証準備会員の紹介(2023年6月11日時点)が行われました。続いて、ブロンズ認証取得事業所への認証プレート授与の際、サプライズが起きました。当初オンラインでの参加予定だったユマニチュード考案者イヴ・ジネスト氏がプレゼンターとして会場に登場、会場は大きな驚きと歓声に包まれました。

続くシンポジウムでは、ふじの家瀬野から牧田さん、末広さんが、調布東山病院から福地さん、田邊さんが登壇し、認証取得までの道程について振り返りました。

認証への取り組みとその変化として、ふじの家瀬野からは、「ユマニチュードへの取り組みを職員一人ひとりが自分ごと化するよう心がけた。動画を活用してケアの見える化を行ったことで、関わり方に変化が出た。一方で、技術の正解がわからず、これは正しいのか?と悩みながら取り組んでいったが、最後の答えは入居者さまが教えてくれた」との声が寄せられました。

調布東山病院からは、「関わる人全員がユマニチュードを理解し取り組めているか、バラツキがあるのが課題だった。ノックについて入り口ドアに表示したり、患者さまへの接し方についての動画を作成するなど工夫し、ユマニチュードを実践することの意味と理由を伝えるようにした」との発言が寄せられました。

今後のさらなる課題として、ふじの家瀬野からは、「認証を取ることが目的ではなく、良いケアをすることが目的。自分が入居したい施設にしていきたい」との声が寄せられるとともに、調布東山病院からは、「難しいことではあるが、他職種スタッフ全員が毎日の習慣を変えていくことで、組織の風土を変えていきたい。部署ごとの実践レベルのバラつきをなくし、事業計画をもとにレベルアップしていきたい」と、双方からともに力強い目標が語られました。

最後に本田代表理事から、正しい技術を学ぶこととチームワークの大切さ、そして何よりもユマニチュードのことを好きになって諦めずに取り組みを続けてほしいとのエールが送られました。締め括りとして考案者のイヴ・ジネスト氏からは、「人と人をつなぐ、愛情がユマニチュード。ユマニチュードは平和の哲学。みんなで一緒に、より良い社会、より良い地球を作っていきましょう」と激励の言葉が贈られました。

⼀般社団法⼈ ⽇本ユマニチュード学会(東京都⽬⿊区、代表理事:本⽥美和⼦)は、⽇本初となるユマニチュード ブロンズ認証事業所として 2 事業所(グループホームふじの家瀬野、ならびに調布東山病院 5階・6階病棟)を決定しました。ユマニチュード認証は、フランス⽣まれのコミュニケーション・ケア技法「ユマニチュード®」を通じて、質の⾼いよいケアを実践している組織を、予め定められた評価基準の元に認証する制度です。本認証制度は、誰もがお互いの⾃律を尊重し幸せに過ごせる社会の実現を⽬指し、フランス本部との連携の下、⽇本ユマニチュード学会が 2022 年4⽉から⽇本での導⼊に取り組んでいます。

・ニュースリリース

「ユマニチュード®」とは

フランス⼈の体育学教師イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが⽣み出したコミュニケーション・ケア技法です。1979 年以来 40 年以上の歴史を持ち、『ケアする⼈とは何かを考える哲学』と『その哲学を実現するための技 術』からなります。介護を必要とする⼈どなたに対しても有効に実践でき、ユマニチュードによって、介護される⼈の BPSD(認知症の⾏動・⼼理症状)の改善に加え、介護する側の負担感や離職率を改善させ、薬剤やおむつの使⽤量を減らすことによる医療費削減効果が報告されています。⽇本ユマニチュード学会では、ユマニチュードの効果とより良い活⽤⽅法を科学的に解明・実証するために、世界中の⼤学等研究機関の医学・看護学・情報学・⼼理学等の専⾨家と、さまざまな共同研究を進めています。

ユマニチュード認証制度とは

ユマニチュード認証制度は、ユマニチュードを通じて質の⾼いよいケアを実践している組織を、明確な評価基準を元に評価・育成・⽀援し、誰もがお互いの⾃律を尊重し、幸せに過ごせる社会の実現に寄与することを⽬指して⽣まれました。本部のあるフランスでは 2013 年にスタートし、現在までに 28 の事業所がユマニチュード認証(⽇本のゴールド認証に相当)を取得しています。⽇本では、2022 年 4 ⽉からパイロット事業として導⼊を開始し、このたび 2023 年 5 ⽉に、⽇本初となるユマニチュード認証事業所が 2 事業所誕⽣しました。

ユマニチュードの認証評価基準は、「5 原則」と「⽣活労働憲章」に基づいて定められています。
その特⻑は、下記の3点です。

1) ケアの質をわかりやすく可視化
2)⽇本の各種制度と連携
3) 取り組みの進捗を⾒える化

認証の種類には、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド(国際認証)」の 3 段階があります。取組む組織の種類によって介護系と医療系に分かれており、「ブロンズ」は共通の基準となっています。

認証の⼊り⼝とも⾔える 「ブロンズ」は、1)ユマニチュードに組織をあげて取り組む体制が出来上がっており、かつ 2)職員がユマニチュードの基本を理解し、実践に取り組んでいる組織に対して認証されるものです。ユマニチュードに組織を上げて取り組むことで、「⼊居者・患者・利⽤者」「職員・専⾨職」「経営者」の 3 者が、お互いを尊重し、⽣きがい、やりがいを感じながら、さまざまなメリットを享受し、幸せに過ごせるようになります。

ブロンズ認証事業所のご案内

■ブロンズ認証事業所のご案内

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⼀般社団法⼈ ⽇本ユマニチュード学会

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電話:03-6555-2357
※受付時間 10:00-15:00(⼟⽇祝を除く)
※受付時間外の場合は、メールにてお問い合わせください

日本初となるユマニチュードブロンズ認証事業所として 2 事業所(グループホームふじの家瀬野、ならびに調布東山病院・病棟)を決定しました。

(2023.6.11 現在)



株式会社不二ビルサービス
グループホーム ふじの家瀬野

広島県広島市安芸区瀬野 5 丁目 3 番 7 号
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
定員 27 名
広島市の郊外にあるグループホームふじの家瀬野は、「安心・安全・快適な癒しの空間創り」の理念のもと、「自分自身が入居したい、家族を入居させたい」というコンセプトのグループホームです。
 ふじの家瀬野の特長は、チームワークの良さ。職員それぞれが入居者を尊重し、良いケアとは何かを考え、意見を出し合うとともに、個々にばらばらだったケアのやり方を、認証への取り組みを通して客観的に見ることで、同じ方向を向くことができるようになったといいます。
 認証を取得することが目的ではなく、 入居者のために「良いケア、良い生活の場」を実現すること。そのための 認証取得への取組であるということを忘れず、毎日たくさんの笑顔とともに、ポジティブにユマニチュードケアに取り組んでいます。
紹介映像を見る


医療法人社団 東山会
調布東山病院 5階・6階病棟

東京都調布市小島町2-­32-­17
病院
定員 83 床
調布東山病院は、「ここで出会う人たちが『よい人生だった』と言えるように、その人の人生に関わり、地域にとって価値ある組織であり続ける」ことを目指し、全国でも早い段階からユマニチュードに取り組み続けてきた病院です。
調布東山病院の特⻑は、仲間づくり。大きな組織での認証への取り組みにおいて直面したのは、毎日の習慣を変えることの難しさでした。そこで、職員に毎日、ユマニチュードを通じた良いケアについて伝え続け、お互いの理解を深め、仲間を増やしていきました。
看護部だけでなく多職種一丸となり、多くの人を巻き込みながら、ユマニチュードの哲学や精神が日常に定着した組織風土づくりに挑み続けています。
紹介映像を見る

令和5年度福岡市主催「ユマニチュード認証制度」事業へのお申込についてご案内します。

「ユマニチュード認証制度」とは、ユマニチュードを通じて『質の高いケア』を実践し、200項目以上にのぼる『評価基準』によって客観的に評価され基準をクリアした組織に対し、認証を行うものです。ユマニチュードの認証を取得した事業所は、地域社会において質の高いケアを普及・浸透させる先進拠点となっていくことが期待出来ます。

今後のスケジュール

①説明会 令和5年5月13日(土)
 認証制度の概要、評価基準の説明、取込みの具体的なステップなどを説明します。
②認証制度申込 令和5年6月4日(日)締め切り
③事業所決定 (令和5年6月中旬)
④キックオフミーティング・講演等
⑤助言・進捗フォロー
⑥訪問相談・事前審査(令和6年1~2月ごろ)
⑦本審査・認証取得(令和6年3月末ごろ)

お申込フォーム

※募集期間は終了しました。

ユマニチュード認証制度や支援内容についての説明会を下記の通り開催します。

質の高いケア実践の証として「ユマニチュード認証制度」の認証取得を目指す高齢者施設等に対して、認証取得に係る費用の一部助成や相談助言等により、福岡市が認証取得を支援します。

「ユマニチュード認証制度」とは、優しさが伝わるコミュニケーション・ケア技法「ユマニチュード」を通じて『質の高いケア』を実践し、200項目以上にのぼる『評価基準』によって客観的に評価され基準をクリアした組織に対し、認証を行うものです。ユマニチュードの認証を取得した事業所は、地域社会において質の高いケアを普及・浸透させる先進拠点となっていくことが期待出来ます。

開催概要

日程 令和5年5月13日(土)14:00~15:30
場所 福岡市健康づくりサポートセンターあいれふ 9階研修室A
(福岡市中央区舞鶴2丁目5−1)
交通アクセスはこちらから
定員 40人(多数の場合、抽選)
対象 福岡市内の高齢者施設・医療機関
申込方法 ※募集期間は終了しました。
お問合せ 一般社団法人日本ユマニチュード学会 窓口
メール:fukuoka@jhuma.org
電話:03-6555-2357(月~金 10:00~16:00)
主催
福岡市は、認知症になっても、住み慣れた地域で安心して自分らしく暮らせるまち「認知症フレンドリーシティ」を目指し、認知症コミュニケーション・ケア技法ユマニチュードの普及に取り組んでいます。
認証準備会員様の取り組みをご紹介します

認証準備会員として、ユマニチュード認証にチャレンジ中のケアホーム西大井こうほうえん(東京都品川区・社会福祉法人こうほうえん)が、この度、「介護付きホーム研究サミット2022」で優秀賞を受賞されました。この取り組みをご紹介します。

こうほうえんでは、開設以来、口腔ケアに注力してきました。口腔ケアは、歯・口の病気予防だけでなく、QOLの改善、誤嚥性肺炎の予防、認知症予防など全身の健康に関与します。入所当初は口を開けることすら拒絶反応を示す利用者さまも少なからずおられるそうですが、介護士を始めとするスタッフ一丸となって口腔ケアの技術を磨き、ユマニチュードの哲学と技法をもとに利用者様との良い関係性を構築することで、自ら口を開けケアに協力してくれるようになるのだそうです。

このために独自の研修制度を取り入れ、そこでは、①歯磨きと専門知識、②機能的口腔ケア、③口腔ケアプランを学び、段位制度も設置しています。半年や一年に一度、学びの見直しも行なっています。こうした取り組みが評価され、「介護付きホーム研究サミット2022」で優秀賞を受賞されました。

今回は、この取組みの経緯や成果について、施設長である田中さん(当学会の理事でもあります)、歯科衛生士の奈良さん、介護福祉士の清水さん(ユマニチュード推進委員で口腔ケア委員会チーフ)に現場の生の声をお伺いしました。

業界内でも、反響が大きく関心が持たれたとのことですが、一般的な口腔ケアがどのようなものが多いのでしょうか?

清水さん 毎食後の口腔ケアは、トイレや更衣・食事等と比べると、優先順位もついつい低くなり、歯ブラシを口に入れて動かす、スポンジで口の中を拭う等、「こなす」ケアになりがちです。入居者様が「痛い」「嫌だ」という場合には、ケアを諦めることにもなりかねないのが課題だと思います。

奈良さん 歯科衛生士の居宅療養管理指導は月に4回という回数の決まりがあり、必要な人に必要なケアを行うので、効果は高いですが、効率は決して高くないです。

田中さん お口の中というのは、とても複雑で敏感な器官です。歯の数、義歯か否か等、個別性が高くもあります。そのケアをするにあたっては、良い関係性の構築がなくてはならないものです。何も聞かされないままケアを受けることで、反射的に噛んでしまうケースも多々あり、職員はそれを自分が悪いからと責めてしまう。どちらにとってもつらいことです。しかし、こうほうえんでは現在、「噛む」ということも全くなくなりました。

口腔ケアとユマニチュードとの関係性はいかがですか?職員の意識や行動にどんな変化や影響がありましたか?

奈良さん 私は障害者の歯科衛生にも携わっていましたが、そこでは、基本的方法であるTTSD(T(Tell:説明する)、T(Touch:触らせる)、S(Show:器具等を見せる)、D(Do:実施する))にて治療を行います。治療中も、「今の状態」の説明を行い、がんばっていること、がんばったことをほめることで、成功体験を身につけていきます。何が起きるかわからない不安が安心に変わることで、治療もスムーズに進めることができます。

まさにこれが、ユマニチュードの4つの柱・5つのステップにも合致しているように思えるのです。ユマニチュードはとても有効な手法だと思います。

清水さん 立位になる時間と口腔ケアを組み合わせた取り組みをしています。立位でのセルフケアは無理でも、うがいからはじめてみる、鏡の前に立ってケア後のお口の様子を見てみる、など、一人ひとりにあった取り組みを組み入れています。口腔ケアのベースが確立されることで、他のことと連携して自立へのステップとなっています。

また、口腔ケアに関する職員アンケートでは、取り組みを始める前は関係性の確立が難しくあきらめることもあったが、入居者様それぞれに合った関わり方を工夫することで、実施率・関係性ともに上がったという声を聞くことができました。「◯○せねばならない」という考えがなくなった、気持ちが楽になった、という声もありました。

例えば入浴に関しても、これまでは「午前中に」「何人入れる」など、こちら側の都合で進め、服選び等も職員が行っていました。自分たちのものさしでケアをこなしていたという感じです。現在は、職員みんながユマニチュードという共通の意識を持っているので、一人ひとりに合ったケアを自然に実現できるようになってきていると思います。

口腔ケアに限らず、どのケアでも同じで、「できる」の基準を変えたことで、入居者様も職員も穏やかに取り組めていると思います。

独自の研修・段位制度を作るにあたって、苦労した点、工夫した点、また成果としてどのようなことがありましたか?

奈良さん 施設としての方針がしっかりしていたので、苦労といった苦労はなかったです。忙しい日々の業務の中で、全員が同じ研修を受けるにあたっては、チーム分けをして取り組む・シフトを工夫するなどの調整でやりくりしています。初級(ブロンズ)の時点で、歯の名前など知識の共有を図るので、正しい情報を速やかに共有できるようになりました。お口の異常も早期に発見できるようになりました。何よりも、「適正な口腔ケアを継続すると、歯ぐきから出血しなくなることを介護職員が身をもって体験し理解した」ことが、専門分野からみた意識の変化になり、臨床ではセルフケアへの動機づけとして有効な事象になります。

清水さん 確かに、歯ぐきから出血しなくなることを知ることは大きな体験でした。出血しなくなることが適正なケアの判断基準となり、入居者様と「血が出なくなったね」と喜びを分かち合えるのは嬉しい成果でした。

取材を終えて

口腔ケアをしっかり行なうことで、入居者様も良い気持ちになり、職員も自分の仕事に誇りを持って取り組める。朝礼のときにユマニチュードの話をしているそうですが、自分が行なうケアの体験を共有することで、聞いた側も成長につながっている。こうほうえんでは、ユマニチュードと口腔ケアを軸に、良いケア浸透の好循環が進んでいるようでした。

(取材:天田 瑞恵)

←前編から続く

3日目:10月19日(水)

ケアの見学・参加・意見交換、施設内見学(認知症のある方が暮らす区画、移動自転車)、各施設が実施する年次自己評価の講義がありました。

ケアの見学・参加では、再び3つのグループにわかれて、前日と異なる、それぞれ別の区画でケアの現場に入らせていいただきました。前日と同様に、ユマニチュードの技術を用いて、朝のケアを実施(着替え、整容、朝食のために食堂へ向かう等)しました。本人が自分でできることは自分で行い、難しい場合は代替案を提示しながらケアを行っています。それぞれの部屋には、家具やDVDや編物等、自分の好きなものを飾ったり配置していました。ある入居者の方がカフェオレなど飲み物を準備してくださったり、ご自身で下膳している方もいらっしゃいました。以前は職員が下膳していましたが、現在は可能な場合は入居者ご本人が実施しているそうです。さいごに職員から相談のあったケースについてディスカッションしたり、各グループのインストラクターの感想を共有しました。

施設内見学では、認知症のある方12名が暮らす区画を訪ねました。ちょうどリンゴのコンポートを調理中で、リンゴのいい香りが漂っていました。入居者の希望にあわせて各種アクティビティを実施しており、参加しても途中でやめることも自由だそうです。家のような雰囲気をつくるため職員は名札をつけていませんでしたが、職員は全員私服なので家族や訪問者が誰が職員か分かるように職員の顔写真を区画内に掲示していました。本人と、家族や職員がペアで乗る電動自転車も見学しました。車いすに座ったまま自転車の前方に乗ることができ、施設の外に出ることも可能です。

各施設が実施する年次自己評価では、取り組みの進め方の例についてラ・メゾン・デ・ジャンヌのケースを交えながら説明していただきました。

・3月 推進プロジェクトチームを立ち上げる:To Doを明記したカレンダーを作成する(評価基準の章・節ごとに担当者を決める)

・4月 全職員へ周知:全職員に向けて関係者各位で担当者へ連絡する

・5 月、6月 観察と面談:ラ・メゾン・デ・ジャンヌでは、リーダー研修を受けたリーダーが施設内評価を実施し、施設オリジナルのチェックリストを1日かけて埋める(Asshumevieもチェックリストを作成して提供しているが、利用は任意)

・7月、8月 研修機関による分析

・9月 研修機関から分析結果を受ける

フランスでは施設が審査を申請するまで研修機関が対応して、原則、認証取得の準備が整った段階で審査を申請します。現時点では、日本では進め方等の認証準備中の相談も含めて審査機関・ユマニチュード認証制度本部が対応しています。

この日は、今回の訪問に関して施設管理者エリスさん及び本田代表理事が、地元メディアの取材を受けました。地域に開かれた施設として情報発信にも積極的に取り組んでいます。


手編みのマフラー

ケアへ参加

認知症の方が暮らす区画

自転車

外観

周囲の様子

休憩時間に質問

4日目:10月20日(木)

最終日は、認証審査に関して多岐にわたる質疑を行いました。その一部をご紹介します。

Q.認証準備会員になってから最初の自己評価を実施してオンラインシステムにアップするまでの期間は?

A.取り組みを始めたら、すぐに継続的に登録する

Q.不合格の場合のフォローの在り方は?

A.書類を提供したり口頭で説明する。

例:調査員の訪問後レポート(記載項目・内容の一部)

・調査員がいいと思った点(職場環境として・生活の場として等の項目別)
・改善の余地ありの点・それに対する提案とその理由
・個人の仕事についてのフィードバック
・全体へのフィードバック
・まとめ:いい点、改善すべき点<提案事項は5年後の認証更新時までに改善する(研修機関にも共有して研修を受ける)>

Q.ボランティアの受け入れはどのように行われているのか?

A.ボランティア団体を通じて受け入れて、ワークショップと同じように計画を立てて、適切な振る舞い方ができるように40分前後の研修を行う(哲学、4つの柱)。

Q.家族向け説明はどのように行っているのか?

A.1時間ユマニチュードについて説明会を実施しており、ユマニチュードに関するマンガのような冊子を配布しているところもある(冊子を配布するだけだと質問がたくさんくるため説明会を実施している)。

Q.認証取得前後で地域の変化はあるか?

A.地域に開かれた取組みをするため、認証取得の取組み開始時点ですでに変化は始まっている。認証を取得した際には地域で表彰式を開催して政治家・報道関係を呼んでいる。


たくさんの質問

丁寧な説明

まとめ

【全体】

今回、認証に取り組むにあたっての課題はフランスでも日本でも基本的に共通していると感じました。それは「組織全体で取り組む」「その取り組みを継続する」という点です。

組織全体での取り組みとその継続を実現するには、ユマニチュードの哲学と技術をしっかりと定着させると同時に、リーダーシップや組織の在り方、プロジェクトの進め方等、一般的な組織論やマネジメントの手法が必要となってきます。

【認証施設の組織での取り組み】

今回、訪問したユマニチュード認証施設ラ・メゾン・デ・ジャンヌの組織での取り組みの進め方は大変参考になりました。

まず、経営層が組織として認証の取り組みを通して何を実現したいか決定して、全職員と共有する。そして、具体的に取り組みの担当とスケジュールを明確にして、職員が理解しやすい資料を作成したり、問題解決のアクションチームの実行や、研修等の日次・週次・月次・年次でPDCAサイクルを回していました。

また、施設見学では、よい点だけではなく改善すべき点を含めた説明が印象的でした。常によりよい取り組みを目指す姿勢が継続した取り組みにつながると感じました。

そして、職員向けの研修やサポートする個別プログラムが手厚いことが働きやすさや職員の定着につながり、この点でも、組織としての取り組みの後押しとなっているのではないかと思います。

【審査機関の在り方】

審査機関は、よいケア・よい生活の場の実現を目指す認証を目指す施設と仲間である、という姿勢を改めて感じました。とくに、評価基準を満たしている・いないという点にのみ着目するのではなく、施設の自己評価をベースに、よりよい取組みを提案するという点を大切にして、認証準備会員に併走し取り組みの応援を続けてまいります。

また、今回、日本の研修機関のメンバーでもある認定インストラクターが同行しており、審査機関と研修機関の役割分担と協働の重要性を確認しあうことができました。現在、日本では認証関係の研修を含めて研修体系を再構築中ですが、今後、役割分担をわかりやすく整理していくとともに一層連携を強めてまいります。

さいごに

今回の充実したフランス認証施設訪問は、事前の準備と当日あたたかく迎えてくださったフランスの皆さま、そして日本の認証制度を応援してくださっている日本財団様のおかげで実現できました。心より感謝申し上げます。今回得られた知見を活かして、今後もよりよい制度づくりに取り組んでまいります。ありがとうございました。

2022年10⽉17⽇(月)から10⽉20⽇(木)にフランスのユマニチュード認証施設を訪問してまいりました。秋が深まりつつあるこの時期、美しい緑に包まれたノルマンディ地方の認証施設ラ・メゾン・デ・ジャンヌ(EHPAD La Maison de Jeanne)でたくさんの素敵な出会いと学びがありました。

訪問の目的

今回の訪問の目的は、ユマニチュード認証施設を訪問し、①施設運営・ケア実践の⾒学及びケアの実習を⾏うとともに、②認証制度委員⻑から認証制度の審査に関するレクチャーを受けることです。

訪問施設の概要

ラ・メゾン・デ・ジャンヌは、EHPAD(Établissement d’hébergement pour personnes âgées dépendantes(老人ホーム))です。設立は、なんと1373年。ホスピスとして始まった建物を利用して運営しているそうです。認証取得は2018年。180名の高齢者の方が8つの区画に暮らしています。職員は160名、そのうちケアをする人は90名です。施設管理者のエリス・ガンビエさんは、ユマニチュード認証制度を管理する団体Asshumevie の代表でもあります。


ラ・メゾン・デ・ジャンヌの外観

施設管理者のエリスさんと森山認証制度本部長

みんなで記念撮影

訪問メンバー

フランスからユマニチュードの考案者のロゼッタ・マレスコッティ先生(ジネスト・マレスコッティ研究所 所長) 、フランク・デヴュヴュさん(ジネスト・マレスコッティ研究所 国際部長)の2名が参加。日本から総勢8名、日本のユマニチュード認証制度へ多大なご支援いただいている日本財団から袖山啓子様、日本ユマニチュード学会から本田美和子代表理事やユマニチュードの研修と認証のチームが参加しました。

1日目:10月17日(月)

朝到着すると、職員の皆さんと入居者の方、そしてたくさんの桜と日本の国旗に迎えられました。建物のあちらこちらに日本をイメージした装飾がされ、入居者の皆さんから今日のためにつくったオリジナルの歌のプレゼントや、さらに入居者の方の自作の詩の朗読のサプライズがありました。初日から職員・入居者の皆さんからあたたかい歓迎を受けました。

1日目のスケジュールは施設内見学と講義でした。

午前中は、私たち訪問者も時々一緒に参加しながら、ボールをつかったエクササイズや、転倒時に他に手段がない場合に利用する体を起こすための道具の実演などをみせていただきました。また、地域の方も利用できる美容室や、入居者・家族の方や職員が利用するカフェ、売店、ラウンジの案内をしていただきました。午後からは、職員及び地域の方の子ども2ヵ月〜6歳を対象とした10名以内の小規模保育所と、入居者で認知症の周辺症状がある方向けの院内デイケアを見学。保育所とデイケアは隣で、子どもたちは月2〜3回入居者と一緒に食事をしたり入居者と同じ活動プログラムをするなど交流しています。

講義では「施設概要とユマニチュード導入による変化」「Asshumevieと認証のアプローチ」について学びました。現在、ユマニチュードを導入している施設は7,500。そのうち103施設が認証取組み中で、26の認証施設があります。

実際に現場に入ってケアを行なう場面では、「黒子とマスター」を実践しました。実際に訪問した、丸藤さんが飛び入りで感想をくださいました。日本語で話しかけても、メッセージは伝わるなあと実感したそうです。相手の手からもそれがよく伝わってきたそうです。

食事について、嚥下食は見た目も匂いも日本で見るものとは違っていて、他の食事も手でつかみやすい形やサイズになっていました。食べながら歩くのもOKとしているとのことでした。アップルパイもおいしいし、しっかりりんごの風味が感じられたそうです。栄養面だけでない工夫がたくさんなされていたそうです。

ラ・メゾン・デ・ジャンヌにおける導入による取り組みの変化について、

・移動時にすぐ車いすを利用していたけれど歩いていけるよう歩行の付添いをするようになった

・ケアする側の利便性だけを考えて導入していた食事用エプロンを廃止

・夜間必ず3回実施していた部屋への巡回をドアを開けずに部屋の外から耳で様子を確かめて睡眠を妨げないようにした 等

また、身体拘束が43%(2014年)から4.4%へ減少(2022年)、自分の部屋の鍵を持っている方が6割から9割へ増加等の数値の変化などの説明がありました。

職員向けの取り組みとして、

・調子のよくない職員には外部専門家も介入して個別プログラムを策定し本人が希望するプロジェクトを提案している

・平日より週末のほうが職員数が少なかったため週末にメインでケアをする人を3名増員した

・天井走行リフトなど介助のための機材も多く導入する 等

職員が誇りを持ち、そして働きやすい環境づくりをしています。

離職率は低く、離職する理由は、全く異なる業種や職種に転職したり家が遠くて通えない場合のみ、とのことです。

一般的な認証へのアプローチとして、施設内の次の3つの組織によって進めるという説明がありました。

①経営会議:組織の方針の決定権を持つ経営層によって構成し、組織全体として取り組みやその方針を決定する

②推進プロジェクトチーム:実働マネジメント・働く人をサポートする人等、多職種部門横断的なメンバーで構成し、ケアの現場で必要なことを具体的に決めていく

③アクションチーム:テーマを決め適切な人数の実働メンバーで構成し、問題となっている事柄を検討して解決していく

①~③それぞれの情報が双方向に流動的でオープンであることが重要、行動が常にビジョンに立ち返りビジョンに沿っているか点検が必要。

認証の取組みを維持するためには、プロジェクトの必要性を職員全員が知ることが重要であり、シフトが変わるときに適切な申し送りを行ったり、研修を受けたリーダーと一緒に現場で学び実践を評価するなどが大切である、とのことでした。


玄関には桜と日本の国旗

日本語で「ようこそ」!

廊下にたくさんの提灯

皆さまの合唱

詩の朗読

みんなでエクササイズ

体を起こす道具

カフェと美容室

2日目:10月18日(火)

ケアの見学・参加、食事の説明や厨房見学、認証の訪問評価の講義がありました。

ケアの見学・参加では、3つのグループにわかれて、それぞれ別の区画で実際のケアの現場に入らせていただきました。ユマニチュードの技術を用いて、朝のケアを実施(着替え、整容、朝食のために食堂へ向かう等)しました。その他にも、決まった質感の生地の布を触っていると落ち着く入居者の方のために「ジョセフのバッグ」という異なる質感の生地やファスナー等がついて収納できる形態のバッグを職員が作成してお渡ししているなど、現場での様々な取り組みについてもお話を伺いました。

食事は、嚥下食が必要な方向けには、通常食と同じメニューと食材で、ビーツやりんご等食材の風味はそのままで形状を変えて提供しています。また、カトラリーをつかわない方、つまんで食べる方向けには、つまみやすいように表面を少し固めにつくっています。いずれも美しい見た目で盛り付けに工夫されていました。通常食と嚥下食のデザート・リンゴのケーキの食べ比べをしましたが、人によっては嚥下食の見た目や食感のほうが人気でした。厨房も見学させていただきました。保温・冷蔵機能のある台車で厨房から各区画へ運んで現地で食器につぎ分けて配膳する仕組みになっていました。

認証の訪問評価の講義では、施設側の取り組みと審査機関であるAsshumevieの対応について説明がありました。施設ではユマニチュードの取組みを継続するため様々な研修を計画的に実施しています。認証制度では、施設の自己評価を経て、調査員による訪問調査後、審査会による評価結果が出ます。訪問前から訪問後までの具体的な流れ、調査員の役割や訪問時スケジュール、評価について詳細な説明がありました。基本的に日本の認証制度はフランスと同様の仕組みですが、認証の種類は、フランスが1種類に対して、日本はブロンズ、シルバー、ゴールド(フランスの認証相当)と少しずつステップアップしていく3種類となっています。


グループわけ

ケアに参加

ジョゼフのバック

ビーツの前菜

シェフの説明

リンゴのデザート

嚥下食と食べ比べ


→後編へ続く

『雨宿りの木』では、下記の勉強会をオンラインで実施します。

10月、当学会の認証チームが、フランスの認証施設へ視察に行ってまいりました。

その模様は、ホームページやSNSでも発信してまいりましたが、皆さまに更に詳しくご紹介させていただきたく、実際に視察に行きました、当学会代表理事の本田美和子と認証制度本部長の森山由香が当時の映像を見返しながら振り返るお時間を設けさせていただくことになりました。

会員の方には、事前に参加URLをお送りしますので、会員向けのご案内メールをご確認ください。

会員でない方は、下記リンクよりお申込みいただくか、この機会に是非入会をご検討ください。皆様のご参加をお待ちしております。

→会員以外の方の参加申込はこちらから(外部サイトへリンクします)
※会員の方(またはこれから会員登録を予定されている場合)は申込は不要です。
森山 由香(もりやま ゆか)

日本ユマニチュード学会 認証制度本部長
ユマニチュード認定インストラクター
社会福祉法人三篠会 新規事業開設準備室

本田 美和子(ほんだ みわこ)

日本ユマニチュード学会 代表理事
独立行政法人国立病院機構 東京医療センター
総合内科医長/医療経営情報・高齢者ケア研究室長

開催概要

開催日時 2022年12月14日(水)18:00〜19:00
内容 【会員勉強会】
フランス認証施設視察の振り返り、質疑応答
対象者 どなたでもご参加いただけます
(会員以外の方は要事前申し込み)
参加費 無料
申込方法 日本ユマニチュード学会の会員の方は申し込み不要です。
※会員以外の方は、必ず事前申し込みをお願いします。
→申込ページはこちらから(外部サイトへリンクします)
視聴方法 開催日の3日前までに会員資格をお持ちの方には、登録メールアドレスに参加URLをメールでお伝えします。
会員以外の方は、事前にお申込いただいたメールアドレス宛に参加URLをお送りします。
※Zoomの参加上限は100名です。同時視聴者数が100名を超えた場合申込いただいた場合でも視聴いただけない場合がございますのでご了承ください。

当学会は、医療・看護・介護などの専門職の方はもちろん、ご家族の介護に携わられている方やユマニチュードに関心のある方などどなたでも会員としてご参加いただけます。

ご参加を希望する方でまだ会員登録されていない方は、ぜひこの機会に登録いただき『雨宿りの木』にご参加ください。

活動に参加する(会員になる)

参加対象者 年会費
家族と市民の会 ケアに関心のある方ならどなたでも
3,000円
参加する
専門職会員※1
(学生)
ユマニチュードに賛同する専門教育課程在籍学生
(看護学・医学・介護・福祉・その他)
1,000円
会員になる
専門職会員※1
(一般)
ユマニチュードに賛同する専門職従事者
(医療・介護・看護・福祉・研究職など)
6,000円
会員になる
正会員※2 ①当学会指定の研修受講者
②当学会理事・監事の推薦
③当学会認定資格保有者
10,000円
会員になる
賛助会員 学会の活動とユマニチュードの普及・支援に賛助する個人または団体正会員 (1口)100,000円
会員になる

詳しくは、「入会のご案内」をご覧ください。

認証制度のページにて、フランスのユマニチュード認証施設での取り組みを3施設、紹介している動画を掲載いたしました。ユマニチュードの認証施設で5つの原則に基づいたケアがどのように実践されているかをご紹介しています。是非、ご覧ください!

フランス ユマニチュード認証施設紹介

2022年11月11日(金)14:00-15:30に認証パイロット施設オンライン交流会を開催しました!認証パイロット施設20施設中、急きょやむを得ず8施設が参加できませんでしたが、12施設・約30名の方にご参加いただきました。評価基準の説明とグループワークの2部構成でした。

評価基準の説明では、まずユマニチュード認証で用いる評価基準の考え方などについて森山認証制度本部長から説明がありました。そのうえで事前にパイロット施設の皆さまからいただいた評価基準に関する質問や訪問調査に関するよくある質問に関して説明を行いました。例えば、評価基準の基準はポジティブに受け取っていただき、何を問うているかユマニチュードの哲学や価値観にかえって考え取り組んでいただきたい、評価基準を一つ一つを個別にみていくというよりも全体で何を目指しているか・実現したいかが大事である、など基本的な取り組みの考え方を伝えました。また、職種や部門にかかわらず職員がお互い尊重し認め合うことが大事であり、具体的な認証の評価基準を通して実現していっていただきたいという話がありました。

個別の質問への回答については近日中にFAQとしてHPへアップする予定です。

グループワークでは、4つのグループにわかれ、2つのテーマ①認証に取組む前後でどういう風に変化があったか・職員の変化があったきっかけ、②認証の取組の工夫(研修やミーティングなどの時間確保や実施の方法、職員の意識を合わせる等)について意見交換しました。

テーマ①については「入居者への接し方、声かけの仕方が変わっていった」「最初はとまどいがあったけれどケアの技術を学び実践していくなかで、入居者といい関係を気づけていることに職員自身がその変化に気づいた」「職員が習熟度チェックを受けるなかで理解を深めていき変化していった」など様々な変化やきっかけについてお話しいただきました。

また、テーマ②については、朝礼での生活労働憲章の読みあわせや5原則・生活労働憲章を自分事化するワークショップの開催、「職員の目に入りやすい場所としてタイムカードの場所にユマニチュードの今週の目標のポスターを貼った」「まずはユマニチュードの考え方ををしっかり理解することが重要なため、5原則や生活労働憲章の資料をつくって共有している」など、具体的な取組みについて共有していただきました。

その他にも、皆さまの様々な取り組みについてお話を伺うことができました。

最後に、各グループから発表していただき、森山本部長と本田代表理事からまとめと挨拶がありました。

どのパイロット施設も、よい人生・よい生活・よいケアを目指して、日々しっかりと取り組まれているのが伝わってまいりました。素晴らしい取り組みのお話を伺うことができて大変心強く、事務局一同、元気をいただきました。ぜひこの感動を施設・病院でユマニチュード認証に取り組んでいる皆さまにもお伝えいただきたいと感じました。今回残念ながら参加できなかったパイロット施設の皆さまも、同じように素晴らしい取り組みをされていると確信しています。

引き続き、日本ユマニチュード学会・認証制度本部は『よいケアの場』の実現に取り組むパイロット施設・準備会員の皆さまを応援してまいります。

今後、皆さまの中からユマニチュード認証施設が誕生するのを心から楽しみにしています!

ユマニチュード認証に取り組む施設の皆様をご紹介します

認証準備会員として現在20施設が取り組んでくださっています。ぜひご覧ください。

認証準備会員一覧はこちら。

2022年4月、当学会は質の高いケアを実践している組織を認証する『ユマニチュード認証制度』を開始いたしました。
現在、2022年3月までに日本で第1号の認証組織誕生を目指して、当学会がノウハウや経済面で認証準備会員を全面的にバックアップするパイロット事業を実施中です。

より多くの皆さまにご参加いただける機会となることを願い、お申込上限数や期限を設けていませんでした。
しかし、大変嬉しいことに、たくさんのお申込をいただき、また、来年3月までに認証審査を完了するというスケジュールの関係上、パイロット事業へのお申込は6月30日(木)をもって締め切らせていただき、以降は通常の認証準備会員へのお申込にて承らせていただきます。引き続き、ご検討中の皆さまの申込みをお待ち申し上げております。※取組み開始時期が7月以降となる場合は、個別にご相談ください。

※7月以降も通常の認証準備会員への申込は可能です。ただし、パイロット施設の特典は対象外となります。

パイロット特典:
・事前審査やアドバイスが目的の訪問に限り、調査員の宿泊費・交通費について、20万円を上限に補助します。

お問い合わせ:

2022年4月、当学会は質の高いケアを実践している組織を認証する『ユマニチュード認証制度』を開始いたしました。

認証制度に関する説明映像を公開しましたので、ぜひご覧ください。

認証制度の説明映像

認証制度に関する詳しい内容はこちらから。

2022年4月、当学会は質の高いケアを実践している組織を認証する『ユマニチュード認証制度』を開始いたしました。
本制度をより多くの皆さまにより深く知っていただく機会として、オンライン説明会を企画いたしました。
認証へ申込み済又は取組みを検討中の施設・病院の皆さま、認証に興味がある現場の職員の皆さまのたくさんのご参加をお待ちしています。

開催日時:2022年6月2日(木)14:00~15:00
開催形式:オンライン(Zoom)
内容:ユマニチュード認証制度に関する質疑応答


※当日は、参加者の皆さまからご質問をいただき、認証制度本部事務局から回答いたします。
事前に認証制度の説明動画と資料をご覧の上、ご参加ください。

申込み:以下のフォームからお申込みください。
【〆切6月1日(水)12:00〆切】
https://forms.gle/kVPYujUeoLBUayTq6

 

視聴方法:
お申込みいただいたメールアドレス宛に参加URLを事務局よりお送りします。
当日はそちらのURLよりご参加ください。

お問い合わせ:label.office@jhuma.org